2007年12月28日金曜日

深川市は0・7%減 08年産米 道が生産数量決定

道は二十六日、二○○八年産米の生産計画の目安となる市町村別の生産目標数量を決めた。国が決めた全道の目標数量が本年比1・2%減となったことを受け、道内で米を生産している全九十六市町村が数字を下げ、減産の見通しとなった。
 道は、過去の収量や一等米の比率などから市町村を五グループに分け、評価が高かったグループほど生産減の幅を小さくした。最上位グループに入った深川市や上川管内鷹栖町など二十二市町は同約0・7%減、最下位となった札幌、小樽両市など十九市町村は同約2・5%減となった。
 国は○八年産米について、全国の生産目標数量を同1・6%減の八百十四万九千七百二十トンとしたが、道内は好調な販売実績や過剰作付けをしなかったことを評価し、同1・2%減の五十九万八千九百三十トンと決めた。

2007年12月24日月曜日

釧路星園は全国が最終舞台/高校スケート

<全道高校スケート:スピードスケート>◇最終日◇23日◇苫小牧・ハイランドスポーツセンター屋外リンク◇男女計4種目
 女子3年生3人だけで出場した釧路星園は、09年3月での閉校が決まっており、今大会の出場はこれが最後になった。全競技が終わった後、部旗を持ってリンクを1周した。長く休部していたが、82年に橋本裕治監督(50)が復活させ、今年で26年目。岡崎朋美、三宮恵利子ら五輪選手を輩出した。同監督は「インターハイが星園で出る最後の大会。私が最後まで見守る」と来年1月のラスト舞台に目を向けた。

2007年12月19日水曜日

ミート社 偽装事件の捜査終結 元社長の容疑 一部は起訴猶予

苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(破産手続き中)の食肉偽装事件で、札幌地検は十八日、取引先十四社に偽装ミンチを販売し約千二百万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで追送検された元社長の田中稔被告(69)=詐欺、不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴済み=を、起訴猶予処分とした。また、処分保留で釈放されていた、田中被告の三男の元専務(34)ら同社元幹部三人については、いずれの容疑でも起訴猶予処分とした。これで一連の事件の捜査は終結した。  札幌地検は、追送検された詐欺容疑について、一社当たりの被害金額が比較的少ないことなどを理由に、起訴を見送った。一方、元幹部ら三人を起訴猶予とした処分理由は「従業員として田中被告の指示に従うしかなく、積極的に関与していたとは言えない」などと説明している。  田中被告ら四人は、牛肉に豚肉などを混ぜたミンチを「牛ひきにく」と表示を偽って取引先十七社に販売したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)で逮捕、このうち三社から三千九百万円をだまし取ったとして詐欺容疑で追送検され、同被告のみが起訴された。  さらに四人は、残りの十四社から約千二百万円をだまし取った詐欺容疑についても、追送検されていた。

2007年12月15日土曜日

内藤後援会が入会希望者殺到でKO寸前?

内藤後援会がノックダウン寸前!? プロボクシングのWBC世界フライ級王者で豊浦町出身の内藤大助(33=宮田ジム)の豊浦後援会が運営危機に陥っていることが13日、分かった。亀田大毅(18=協栄ジム)を破った10月11日の初防衛戦後、後援会への入会希望者が北海道のみならず全国から殺到。会報の郵送料など経費がかさみ、財政が逼迫(ひっぱく)している。予想を超える内藤人気が思わぬところに波及している。
 内藤本人は大毅に完全勝利を果たしたが、後援会はフラフラ状態だった。内藤人気が思わぬ余波を引き起こしている。豊浦町後援会が募集する08年度会員数が、亀田大毅戦前の2倍強の420(法人30、個人390)を超えた。全国からの応募が増えたことで逆に経費がかさみ、後援会の財政が逼迫している。後援会の正源昭事務局長(55)は「うれしい悲鳴だがパニック状態」と現状を話す。
 後援会は98年の発足以来、1口個人1000円、法人5000円の年会費を集め、会員証、ポスター、グッズなどを製作してきた。問題となっているのは道外会員の増加で郵送代などが予想以上にかかること。来年度分の年会費は現在約57万円集まっているが、経費を差し引くとギリギリだという。同事務局長は「会員証を手作りにして経費を抑えている。赤字ではないが厳しい」と窮状を訴える。
 さらに祝勝会などのイベント開催費用など、想定外の支出も増加。支出が収入を超え、不足分を後援会幹部の持ち出しで補っているのが現状だ。労力も相当の負担で10月以降は膨大な会員証、郵便物などの作製を同町職員の手を借りながら休みを返上して行っている。
 「誰にでも参加してもらいたい」(同事務局長)ため会費の値上げの予定もなく、打開策には大口のスポンサーを見つけるしかない。来年、ポンサクレックとの防衛戦が決まれば再び応援ツアーを組む。また、内藤記念館の構想などもあり資金は必要だ。同事務局長は「内藤は息子みたいなもの。大口のスポンサーがついてほしい」と懇願する。大事な“息子”のため、後援会も倒れるわけにはいかない。

2007年12月14日金曜日

道内、今夜から大雪

道内は十三日夜から十四日昼にかけ、低気圧が急速に発達しながら接近する影響で、道東を中心に局地的な大雪となる見通し。札幌管区気象台は雪崩や交通障害などに注意を呼びかけている。  同気象台によると釧路や根室、十勝管内では、十四日正午ごろまでの降雪量が多い地域で四○センチ前後に達する見込み。道南や道央、道北でも二○-三○センチの降雪とみられる。道東は海上の最大風速が二五メートル、波の高さは六メートルの大しけの見込み。陸上でも最大風速一八メートルと、吹雪が予想される

2007年12月12日水曜日

浅井被告有罪 学園私物化の罪は重い

学校法人浅井学園の経費流用事件で、理事長を十五年間務めていた浅井幹夫被告に実刑判決が下った。  札幌地裁が、四つの起訴事実すべてについて有罪とし、懲役四年六カ月を言い渡した。  大学学長も兼務する立場にありながら、学園をまさに私物化していた。モラルの乏しさ、教育者としてあるまじき犯罪行為にあらためて憤りを覚える。実刑判決は当然だろう。  同学園は一九五七年の法人設立以来、浅井被告の父親が初代理事長を務め、二代目が前理事長だった。その利己的行動をだれも止められなかった。  事件の主な舞台となった浅井学園大は「北翔大」に改称して再出発している。学校法人の責任者に実刑判決が下ったのは極めて異例だ。こうしたことが二度とあってはならない。  事件は大きく三つからなる。  まず、大学校舎の外壁工事で補強材を予定の十分の一しか使わなかったのに、予定通り実施したと偽って国の補助金を受け取り、被告の自宅の改修費などに充てた。背任と補助金適正化法違反の罪に問われた。  次に学園経費から前妻らの車のリース代を出した。さらに内縁の妻を学園関連会社が雇用したように見せて給与を支出した。これらは業務上横領罪にあたるとされた。  公判で浅井被告は、経費流用の実行役となった学園の元参与と元管財課長、建設会社社長との共謀を否定し、無罪を主張した。  実行役の三人はすでに執行猶予つき有罪判決が確定している。  判決は被告の指示や共謀、故意を認めた。学園の経営基盤を損ない、社会の信頼を揺るがした点も重視した。複数の教育機関を運営する学校法人理事長の多大な権限を悪用したことから、他の共犯者より「刑事責任は格段に重い」と判断したのは妥当だ。  関連会社でカラ雇用したとされ、業務上横領罪に問われた内縁の妻自身については、犯罪意図を知るのは困難だったとして無罪とした。  被告は隠ぺい工作もしていた。大学の外壁が、手抜き工事で耐震補強には全く効果がないものになった一方で、自宅の改修内容は極めてぜいたくだった。被告は学園側への被害回復も一切していない。こうした状況の悪質さも判決は考慮したのだろう。  重要ポストを親族やイエスマンで固めると、トップの暴走を止められないという、不祥事を起こした同族企業に通じる教訓もうかがえる。  判決を機に、理事会などのチェック機能を再確認してほしい。  浅井被告は九月の最終意見陳述で「学生や保護者らにご迷惑をかけたことは反省したい」と述べた。  学生には何の罪もない。学業やスポーツ、社会活動を温かく見守りたい。

2007年12月11日火曜日

自然を表現、輝く市電 札市大生が電飾

札幌市立大の学生が発光ダイオード(LED)で電飾した市電が八日、登場した。若い感性を生かした「イルミネーション電車」は十日から運行、冬の札幌の街を彩る。  市や市電沿線の市民団体などでつくる「路面電車沿線活性化協議会」が企画した。デザインは同大空間デザインコースの山田良講師の研究室が担当。約百三十万円の装飾代は沿線の金融機関十六社や市が負担した。  車体のテーマは「藻岩山の自然」。五人の学生たちは、中央区の電車事業所で、同協議会の会員約十人と一緒に、LEDが詰まったチューブで作ったシラカバや雪の結晶などの電飾を取り付けた。  車内の天井や壁面には藻岩山に多く生息するエゾサンショウウオをモチーフにした絵を張った。  参加した図司早夕里(ずしさゆり)さん(20)は「市電を利用した人に、自然豊かな藻岩山を後世に引き継ぎたいと思ってもらえれば」と話した。  電飾市電は十日から一月十四日まで、西四丁目-すすきの間を一日七便程度走る。運行時刻などの問い合わせは市電車事業所(電)551・3944へ。

2007年12月10日月曜日

清水が3年ぶり5度目優勝/Sスケート

<スピードスケート:浅間選抜>◇2日目◇8日◇長野・松本市浅間温泉国際スケートセンター◇男子500メートル 男子500メートルで清水宏保(33=NEC-白樺学園高)が3年ぶり5度目の優勝を飾った。「リンクレコード(35秒37)に近づけたかったがミスもあった。ただ、スタートについては手応えを感じている」。真駒内選抜500、1000メートルから3連勝も世界舞台復帰へ、油断はない。「コーナーは真駒内より良かったが、W杯後半戦に向けて厳しいのは間違いない」。代表入りへ勝負のかかる全日本スプリント(22日開幕、釧路)に向けて気持ちを引き締めた。

2007年12月9日日曜日

公明・丸谷衆院議員引退、後継は稲津道議

公明党の丸谷佳織衆院議員(42)=比例代表北海道ブロック=は8日、札幌市内で記者会見し、今期限りで政界を引退することを表明した。後継候補には同党道本部代表の稲津久道議(49)が内定した。 引退の理由について丸谷氏は「政治の世界で、庶民感覚を失わずに頑張っていける目安は10年という基準が自分の中にあった。やり切ったという思いが強い」と話した。 丸谷氏は1996年に初当選し、現在4期目。外務政務官などを歴任した。

2007年12月8日土曜日

ダルの年俸推移は?/日本ハム記録室

◆日本ハム・ダルビッシュの年俸 プロ1年目は1500万円。5勝を挙げて臨んだ2年目の契約では倍増の3000万円、高卒ルーキーとしては、球団史上最高のアップ額に一発サインした。球団最多タイの12勝を挙げエースに成長した昨年オフには初めて代理人を立てての交渉に臨み、越年しての3回目で2・4倍増となる7200万円で更改した。(金額はいずれも推定)

2007年12月7日金曜日

聴覚障害の手帳返還 芦別の女性、問題発覚後

【芦別】聴覚障害等級二級の身体障害者手帳を所持していた芦別市内の五十代の女性が、手帳を芦別市役所に返還していたことが、六日分かった。聴覚障害の身体障害者手帳申請をめぐっては、札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(72)の診断書・意見書に虚偽記載の疑いが浮上し、芦別市内では十数人が手帳の交付を保留されていることも明らかになっている。  芦別市福祉課などによると、女性は四日に手帳を返還した。女性は約二年前に手帳を取得したといい、返還の理由を「友人から漢方薬を紹介してもらい、それを飲んだら該当しなくなった(障害が軽くなった)」と説明したという。  同課によると、返還と今回の問題の関係は不明。同課は「聴覚障害者の手帳返還は、少なくともこの数年は例がない」としている。  空知保健福祉事務所によると、同市内の聴覚障害の身障者手帳交付者数は今年三月三十日現在、四百十九人。このうち障害等級二級は二百六十九人に上り、聴覚障害者全体の64%を占める。これは、全道の二級取得者の比率26%を大きく上回っている。  聴覚障害の障害等級二級は、両耳全聾(ろう)の最重度の障害。年間七十九万二千百円の障害基礎年金の受給資格が生じ、所得税や住民税などの減免措置もある。(北海道新聞 引用)

2007年12月5日水曜日

阿寒湖の展示マリモ越冬のため引っ越し

阿寒湖(釧路市)のチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターで展示されている国の特別天然記念物マリモが4日、越冬準備のため、センターの水槽から湖底に移された。 阿寒湖は12月下旬から湖面が凍結し、チュウルイ島行きの遊覧船も運休する。展示センターも閉鎖するため、例年、マリモを湖底に「引っ越し」させている。 4日は快晴。寒風が吹く中、遊覧船を運航する阿寒観光汽船の作業員がかごに入れた直径5-15センチのマリモ114個をモーターボートで運び、水深約4メートルの湖底に沈めた。 マリモは来年4月下旬引き揚げられ、再び展示センターで観光客に公開される。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年12月4日火曜日

11月道内倒産 負債351億円 今年最大に

東京商工リサーチ北海道支社は三日、十一月の道内企業倒産(負債額一千万円以上、私的整理含む)の結果を発表した。件数は前年比6・4%増の五十件だったものの、負債総額百億円を超える倒産が二件あったため、負債総額は同187・3%増の三百五十一億四千二百万円となり、今年最大を記録した。  十億円以上の大型倒産は四件。このうちクレジットカード業のハコセン(函館市、負債総額百四十四億円)と、ゴルフ場経営の札幌ワシントンクラブ(空知管内栗山町、同百二十九億円)は負債総額で今年の上位一、二位に位置づけられた。  業種別には建設業十八件、卸売業十二件、サービス業六件の順。同支社は「改正建築基準法の施行や原油価格の高騰もあり、中小企業の業績好転の材料は見当たらない」としており、倒産件数は緩やかに増加していくとみている。 (北海道新聞 引用)

2007年12月3日月曜日

南極最高峰挑戦「必ず成功する」 札幌の登山家栗城さん

世界七大陸最高峰の単独無酸素登頂に挑戦している札幌の登山家栗城史多(のぶかず)さん(25)が六大陸目となる南極のビンソンマシフ(四、八九七メートル)登頂に向けての出発を前に一日、札幌市中央区の紀伊国屋書店札幌本店で記者会見した。  栗城さんがビンソンマシフの登頂に挑むのは二回目。昨年一月、米国の民間団体の国際公募隊に参加して、登頂を目指したが、悪天候が続き標高三、二〇〇メートル地点で断念した。  再挑戦となる今回は十日に日本を出発。計画では十五日に南極入りし、来年一月一日の登頂を予定する。  山頂まで一週間ほどかかる通常のルートではなく、標高差千メートルの氷壁をスキーをかついで登り、山頂から一気にスキーでベースキャンプまで戻る。  ほかの大陸の最高峰と比べ、標高こそ低いが、南極は気温が氷点下四○度まで下がり、強風が吹きすさぶ。記者会見で、栗城さんは「自分の中では思い入れの強い山。必ず登頂に成功し、無事に帰ってきます」と決意を述べた。

2007年11月29日木曜日

チャイルドシート 道内装着率わずか37% 1-10月 乳幼児124人死傷

車にチャイルドシートを装着しなかったり、正しくベルトをつけずに、乳幼児が交通事故に遭うケースが道内で相次ぎ、一-十月の死傷者数が百二十四人に上っている。装着の義務化から七年がたつが、道内の装着率は全国平均を大きく下回る四割足らず。子供をひざに乗せて運転したり、後部座席で遊ばせるなど事故の危険に対する意識の低さが指摘されている。  十月に旭川市内の市道交差点で車三台が衝突した事故。軽乗用車に乗っていた生後五カ月の乳児が死亡、運転していた母親も重傷を負った。軽乗用車の助手席にはチャイルドシートが装着してあったが、母親はシートベルトをせずに乳児をひざに抱っこして運転、二人とも車外に放り出されたとみられる。一方で、事故に遭った別の車にも幼児が乗っていたが、チャイルドシートにきちんと座っていたため、けがはなかった。  道警によると、今年一-十月末に交通事故で死傷した六歳未満の乳幼児は二百二十三人(死者一人)。このうち、チャイルドシート非着用が百二人、シートを装着していてもベルトをつけていなかった乳幼児も二十二人おり、合わせると百二十四人。既に昨年一年間の百二十五人とほぼ同数に達している。  チャイルドシートは六歳未満の乳幼児の頭部などを事故の衝撃から守り、車外放出を防ぐ。二○○○年四月に義務化され、病気などの場合を除き、違反すると反則点数一点が科せられる。しかし、道内の装着率は低く、今年五-六月の日本自動車連盟などの調査では37・3%と、全国平均よりも9・6ポイントも下回っている。  装着率が低いのは、乳幼児が親のそばを離れるのを嫌うことや、乳幼児用、学童用など成長段階に合わせて買い替えの必要があることのほか、非装着でも反則金が科せられないことが背景にある。二歳の娘を持つ札幌の主婦(38)は「車にチャイルドシートを付けているが、子供がぐずるのでベルトは締めない」と話す。  こうした状況に愛知県のメーカーは「運転中に子供を抱っこすることが危険との認識が薄く、チャイルドシートを子供用イスと勘違いしている」と指摘する。日本自動車部品工業会(東京)によると、チャイルドシートの全国出荷台数は二○○○年の二百八十二万台から昨年は百八万台に減少。少子化のほか、リサイクル店などで中古品が出回っていることが原因とみられ、同会は「事故で衝撃を受けた中古品はヒビなどが入り安全性が低い。説明書がないと固定方法を誤る恐れもある」と警告する。道警は「大切な子供の命を守るために、チャイルドシートを必ず装着し、ベルトをつけることを習慣にしてほしい」と訴えている。

2007年11月20日火曜日

タクシー、札幌・旭川圏で増車制限 国交省 新たに地域指定

国土交通省は二十日、タクシーの競争が激化している地域を対象に、増車や新規参入を制限する「特定特別監視地域」を新たに設け、札幌、旭川圏を含む全国六地域を指定した。このうち、特に供給過剰が深刻化している仙台については来年一月に「緊急調整地域」に指定し、増車と新規参入を全面的に禁止する。緊急調整地域の指定は二○○二-○六年の沖縄本島に次いで二例目。  同省は同日、供給過剰の兆候がある「特別監視地域」に全国六十七地域を指定。このうち、運転手の労働条件の悪化が懸念される人口三十万人以上の都市圏を「特定特別監視地域」に指定した。札幌、旭川、仙台のほか長野、富山、広島で、いずれも指定期間は来年八月末まで。  特定特別監視地域に指定されると《1》増車の届け出が六十日前(従来は七日前)までとされ、賃金や労働時間などに問題があれば増車の見合わせが勧告される《2》新規参入は一社当たりの最低車両台数を二十台(従来は人口によって五台か十台)とし、参入のハードルを引き上げる。  タクシーは○二年に政府の規制緩和策で参入が自由化され、競争が年々激化している。  ○六年度の道内のタクシー台数は約一万四千台と、十年前に比べて約八百五十台増加したが、利用者数は三割近く落ち込んでいる。

2007年11月19日月曜日

ジャパンのHAM「久&勝」が明暗リレー

W武田のジャパンデビューは明暗が分かれた。08年北京五輪を目指す野球日本代表候補が18日、ソフトバンクとの練習試合をサンマリンスタジアム宮崎で行い、日本ハムの武田久(29)武田勝(29)の両投手が中継ぎでそろって登板。ともに1イニングだったが久が1失点、勝が3者凡退に抑えた。代表生き残りへ、久&勝のHAMの中継ぎコンビの戦いは続く。試合は4-2でプロ相手に初勝利した。
 そろって球場を引き揚げた2人の表情は好対照だった。ともにジャパンの縦じまユニホームを着ての初マウンドで、ほろ苦かった武田久、まずまずの感触をつかんだ武田勝。左右こそ違うが、両投手の実戦デビューは、結果がくっきり分かれた。
 先の出番は久だった。3番手で7回に登板。先頭井手にフルカウントから、137キロ直球を打たれ左中間二塁打を許した。続く小斉に右前適時打を献上し、あっさり1失点。「しっくりこなかった。実戦感覚? その辺ですかね。いい意味で緊張感はあったんですが…」。反省の言葉が続いた。
 勝は4番手で登場した。3人を凡打に打ち取り無失点。17日から配置されている国際審判員について「ボールと思ったものが何球か取ってもらった。ストライクゾーンが広いのでコンビネーションをうまく使っていきたい」と好感触。それでも城所の遊直は「本番は打たれている」と反省も忘れなかった。
 現在、星野ジャパン最終候補の投手は14人。本番となる台湾でのアジア予選(12月1~3日)まで数人の落選が見込まれるサバイバル戦だ。勝は同じ左腕の高橋尚、長谷部がライバルで、右腕の久は小林宏、加藤らと中継ぎの座を争うことになりそう。調整段階とはいえ、代表入りへ結果が求められている。
 ジャパン初登板に「緊張して足がガクガクだった」という勝は「いつでも行ける準備をしたい」とフル回転を誓う。久は「これからしっかり(調子を)上げていかないといけない」と雪辱を期す。宮崎遠征中は2人で外出もするHAMのW武田が、残留をかけ投げ続ける。

2007年11月10日土曜日

外国人観光客を和でおもてなし 小樽商高生が「お茶会」

小樽商業高の生徒たちが、小樽を訪れている外国人や日本人観光客をもてなそうと、小樽市堺町の利尻屋みのや「不老館」で、お茶会を開いている。  外国人には日本文化のPRを、日本人には小樽を何度も訪れてもらおうと、無料で抹茶をふるまうとともに、琴の生演奏も披露する。初日の五日には、茶道部、吹奏楽部、商業研究部の一-三年生十三人が取り組んだ。  余市町に短期在住しているフランス人のイサベル・ファブレさん(47)は「抹茶は苦いけど、まんじゅうと一緒に味わうとおいしい。琴の演奏も見事だった」とご満悦の様子。  小樽の観光振興につなげるため、和英文のアンケートも作製し、協力してもらう。九日まで午後一時半-四時の間。

2007年11月9日金曜日

女性殺害で19歳少年逮捕 高松 「別れ話のもつれ」

9日午前零時50分ごろ、高松市西ハゼ町のアパートで同市三条町172の12、専門学校生白石好美さん(19)が死亡しているのが見つかり、高松南署は同日、殺人容疑でこの部屋に住む別の専門学校に通う少年(19)を逮捕した。  少年は「ことし夏前ごろから交際していた。別れ話のもつれで殺した」と話しており、高松南署は2人の関係や殺害の詳しい状況などを調べている。  調べでは、少年は8日午後8時半ごろ、アパートの部屋で白石さんの頭部をなたのようなもので数回切り付けるなどして殺害した疑い。  周辺の公衆電話から男の声で「女性の悲鳴が聞こえた」と110番があり、付近を捜索していた高松南署員に、近所の人が「前からもめているアパートがある」と連絡。署員が風呂場で白石さんが死亡しているのを見つけた。

2007年11月3日土曜日

遮断機962カ所改良へ JR北海道 踏切トラブル頻発で 工事費9億円

道内各地の踏切で二○○七年度、列車が通過する際に遮断機が上がったままになるトラブルが七件発生し、すでに過去五年で最悪となったことが二日、JR北海道のまとめで分かった。いずれも車や人が絡む重大事故には至っていないが、事態を重くみた同社は、踏切事故対策としては過去最高の約九億円を投じ、道内の全踏切の約半分に当たる九百六十二カ所のシステムを改良する。  JR北海道によると、列車が近づいても遮断機が下りない事例が五件発生。通過中に突然上がる事例が二件起きた。過去五年で最多の○四年度(四件)を上回るペースで推移している。北海道運輸局は十月二日、トラブルの続発を受け、万全の再発防止策を講じるよう同社に口頭で指導した。  踏切のシステムは、列車が踏切の千二百-八百メートル手前に接近すると、《1》レールを伝う電流の流れが変化し、警報機と遮断機が作動する《2》線路上に設置された装置が、踏切に列車の接近を伝える《3》「《1》と《2》」の複合-の三タイプに大別される。  一連のトラブルで、遮断機が下りないケースはいずれも《1》の踏切で発生し、列車の通過中に上がるのは《2》の踏切だった。同社は鉄道総合技術研究所(東京)とともに原因を調査し、《1》の踏切については特定できなかったものの、《2》については、装置の老朽化により、列車の接近を感知しにくくなった可能性が大きいことが分かった。  このため同社は、電流の流れが変化する《1》タイプの全六百四十九カ所を本年度内に改良。途中でトラブルが発生しても、警報機と遮断機は正常に作動するようシステムの回路を追加する。  列車の接近を感知する装置がついた《2》タイプの五百五十七カ所については、老朽化が目立つ三百十三カ所の装置を新品に交換する。

2007年11月2日金曜日

地下鉄東豊線の座席にカッター

十月三十一日午後九時四十分ごろ、札幌市東区北四二東一六の札幌市営地下鉄東豊線栄町駅で、電車内の座席と背もたれの間にカッターナイフが挟まっているのが見つかり、市交通局が一日、札幌東署に被害届を出した。  市交通局によると、カッターナイフは車掌が車内点検で見つけた。長さ十四センチで、座席から七センチ出ていたが、刃は収納されていた。同局は「意図的に行われた可能性が高い」と話している。

2007年10月23日火曜日

サケの皮はぎ初体験 千歳でカナダの中学生12

【千歳】北海道サーモン協会(札幌)の青少年国際交流事業で来道したカナダの中学生十二人が二十一日、千歳市花園の千歳サケのふるさと館を訪れ、サケの皮はぎ体験などを楽しんだ。  サケ文化の継承などに取り組む同協会は、カナダのブリティッシュコロンビア州と札幌市の子供たちを互いに派遣し合う交流事業を実施している。カナダの子供たちは二十日に北海道入りし、二十九日まで札幌などに滞在する。  サケの皮はぎ体験では、子供たちがナイフでサケのひれを取り、へらなどを使ってきれいに皮をはがした。千歳市の子ども会で「シニアリーダー」として活躍する中高生十一人が手助けし、皮を使った工芸品づくりも指導した。  カナダのヘイリー・ベックさん(12)は「サケの皮をはぐのは初めてで、どきどきしたけど、面白かった」と興奮した様子で話していた

2007年10月22日月曜日

領土交渉 政府、プーチン氏重視 退任後も実権と判断

政府は二十日までに、懸案の北方領土問題について、ロシアのプーチン大統領の来年五月の任期切れ後も、後継大統領との首脳間交流とは別に、プーチン氏との交渉を重視する方針を決めた。退任後の首相就任の可能性も高いプーチン氏が政権の実権を握り続け、領土問題解決に動く可能性があると判断したためで、二十三日に東京で行われる日ロ外相会談などを通じて、ポスト・プーチンを見据えた対ロ戦略の構築を模索する。  プーチン大統領は十九日の日ロ電話首脳会談で、平和条約交渉を含む重要問題について「(福田康夫首相と)直接、話し合っていきたい」と表明。特に平和条約交渉は「ロシアの国内政治日程にかかわらず、話し合いを続けていく」と述べ、退任後も交渉に関与する姿勢を明確にした。  九月のシドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に行われた日ロ首脳会談でも、プーチン大統領は「双方受け入れ可能な解決策を見いだす作業を(来年三月の)大統領選以降も続けていく」と表明した。  こうした発言について政府は「次期政権でもプーチン氏が権力を保持し、領土問題解決に真剣に取り組むメッセージ」(外務省筋)と分析。ロシア憲法は、大統領が外交を統括すると規定しており、政府は大統領職を離れたプーチン氏が外交で最終判断できるのかなど、ロシア国内の権力構造の変化を慎重に見定めながらも、「プーチン氏との交渉継続を前提に対処方針を組み立てる」(同)ことにした。  政府は二十三日に来日するラブロフ外相と高村正彦外相との会談では、六月のドイツ・ハイリゲンダム・サミット(主要国首脳会議)、九月のシドニーと続いてきた首脳間対話の活性化を評価。二○○五年十一月のプーチン大統領来日以来、途絶えている首脳の相互訪問再開の時機を探る。  また安倍晋三前首相が提案したロシア極東・東シベリア地方の経済協力について、具体化を協議する。(北海道新聞 引用)

2007年10月21日日曜日

燃料助成券紛失 93万円使われる 札幌市、職員の管理ずさん

札幌市は十九日、北区役所が保管していた障害者用の「福祉自動車燃料助成券」三十六冊(計百八万円相当)がなくなり、約九十三万円分が不正に使用されたと発表した。北区は二十日、札幌北署に被害届を出す。  助成券は一定の条件を満たす心身障害者を対象に、毎年度、一冊(一枚千円相当の券が三十枚つづり)を支給。市内のガソリンスタンドで金券として使うことができ、市に料金が請求される。  北区では保健福祉部が鍵付きの保管庫で管理。担当の男性職員(55)は七月上旬にないことに気付いたが、別の場所に紛れ込んでいると思い、上司に報告しなかった。  十月三日、西区の駐車場に助成券一冊が落ちているのを市民が見つけ、北区に連絡。助成券がなくなったことと、職員が報告を怠っていた七月から九月までに、九百三十四枚が使われていたことが分かった。  同部の長崎克広部長は券の在庫を定期的に確認していないなど、ずさんな管理を認め「本当に申し訳ない」と陳謝した。盗難か、だれかが持ち出したのか、については「分からない」としている。  札幌市では消防士の女性暴行事件など不祥事が相次ぎ、十九日、不祥事防止対策会議の初会合を開いたばかりだった。(北海道新聞 引用)

2007年10月17日水曜日

学生4人校内で盗み 売りさばきも 釧路高専 窃盗で書類送検

【釧路】釧路市の釧路高専(岸浪建史校長、学生数千三十九人)の二年生の男子学生四人が五月に学内で三回にわたって盗みを繰り返し、釧路署から窃盗容疑で書類送検されていたことが十六日、分かった。四人は同級生十人からゲーム機など約三十点を盗み、同じ学校の学生に売っていたという。  同高専によると、四人は同じクラスの友人同士。実習などで学生がいなくなった空き教室に忍び込み、バッグやロッカーから、ゲーム機や携帯音楽プレーヤー、電子辞書、現金数千円などを盗んだ。被害総額は明らかになっていないが、一人で七万-八万円の被害に遭った学生もいた。  その後、四人からゲーム機を買った学生が盗品と知り、学校に相談。ゲーム機を盗まれた学生とともに釧路署に被害届を出した。  四人は見張り役、運び役、売りさばく役など役割を分担して盗みと盗品の販売を行っていた。  事態を重く受け止めた学校側は六月、四人を無期停学処分とした。四人は「ゲーム感覚でやった」と反省しているといい、盗品を売りさばいたリーダー格の学生は八月末に自主退学し、残りの三人は学校に復帰している。  学校側は「事件が起きたことは誠に残念。学校として再発防止に努めている」とコメントしている。(北海道新聞 引用)

2007年10月16日火曜日

「名簿抹消」装い詐欺 札幌の電話勧誘業者を逮捕

過去に通信教育を受けた受講者から名簿の名前を抹消する費用名目で現金をだまし取ったとして、札幌中央署と道警生活経済課は十五日、詐欺の疑いで、札幌市内の電話勧誘販売会社「ジョイ」社長田中義彦容疑者(39)=同市中央区南五東三=と同社元従業員の計七人を逮捕した。同署は被害総額は約四億五千万円に上るとみている。  調べでは、七人は二○○五年十月から昨年二月にかけ、行政書士などの資格取得のための通信教育を受けた道内外の十人に電話。「過去に受講した講座が終了していない。名前を抹消するには名目上、何かを購入したことにしなければならない」などと虚偽の説明をして、四十四万円前後のパソコンソフトを購入させ、計約四百三十万円をだまし取った疑い。調べに対し、田中容疑者らは容疑を否認している。  同署によると、田中容疑者は○四年夏に同社を設立して以降、不正販売への苦情が行政機関に殺到する度に社名を変えたり、別会社を設立するなどしていた。同署は計四社の名前で全国の約六百七十人から計四億五千万円をだまし取ったとみて調べている。被害者の四分の一は道内だった。  北海道経済産業局によると、電話勧誘販売会社による詐欺事件としては全国最大規模という。(北海道新聞 引用)

2007年10月15日月曜日

5社に罰金2億-1億円 ゼネコン談合、名古屋地裁

名古屋市発注の地下鉄延伸工事をめぐる談合事件で、独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪に問われた大林組などゼネコン5社と、談合仕切り役の大林組名古屋支店の元顧問柴田政宏被告(71)ら5人の判決公判で、名古屋地裁の村田健二裁判長は15日、談合を繰り返した会社の責任を厳しく断罪、5社にいずれも求刑通りの罰金2億-1億円を、柴田被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)を言い渡した。  共謀したとして同罪に問われた鹿島と清水建設、奥村組、前田建設工業の営業担当だった4人にはいずれも懲役1年6月、執行猶予3年(求刑いずれも懲役1年6月)を言い渡した。  事件は名古屋地検特捜部が摘発。ゼネコンが独禁法違反罪で立件された初めてのケースだった。  判決などによると、柴田被告ら5人は共謀し2005年12月、入札予定のトンネル工事4工区を含む市営地下鉄桜通線の延伸工事計9工区について、落札する共同企業体(JV)を談合で決めて受注競争を制限した。(北海道新聞 引用)

2007年10月10日水曜日

月形刑務所で受刑者が作業中に“一服” 刑務官、不注意でたばこ盗まれる

【月形】月形刑務所(空知管内月形町)で今年七月、受刑者六人が刑務官のロッカーからたばこを盗み、所内の工場で喫煙していたとして懲罰処分を受けていたことが九日分かった。同刑務所はロッカーの施錠を怠った刑務官も口頭の注意処分とした。  同刑務所によると、七月十一日、工場で作業中の受刑者が喫煙しているのを刑務官が発見。この二日前、更衣室を清掃中の受刑者が刑務官のロッカーからたばこ一箱を盗んでいたことが、その後の調査で分かった。喫煙した六人は二十日間、独居房に寝泊まりする閉居罰を受けた。  同刑務所では二年前にも、受刑者に依頼された出入り業者がたばこを不正に差し入れた不祥事が起きている。 (北海道新聞 引用)

2007年10月9日火曜日

臨時職員採用後も生活保護 兵庫・西宮市 1年間、170万円

生活保護を受けていた兵庫県西宮市在住の20代の女性が、市の臨時職員に採用された後も約1年間、収入があると申告せずに生活保護を受け続け、約170万円を不正受給していたことが8日分かった。  西宮市は生活保護の受給時に世帯主だった親に返還を求めているが、毎月の返還額は数千円から1万円で、完済に10年以上かかる見通し。西宮市は女性が市の施設で働いているのに、1年以上、就労を見抜けなかった。  関係者によると、女性は2004年から06年にかけ計10数カ月、市の臨時職員として働き、退職した。06年7月、市が生活保護受給世帯に対し05年分の課税状況を調査し、初めて不正受給に気付いた。  女性は当時、収入のない親と2人暮らし。就労期間中に世帯で受給した生活保護費は、臨時職員として得た給与計約170万円を上回っていたという。西宮市は「不実申告」に当たるとして給与額分の返還を求めた。(北海道新聞 引用)

2007年10月7日日曜日

19歳と15歳の少年逮捕 コンビニ店員刺殺事件

大阪府寝屋川市でコンビニ店員上内健司さん(27)が万引した若い男2人を追い掛けて刺殺された事件で、寝屋川署捜査本部は6日夜、強盗殺人容疑で工員の少年(19)を、強盗致死容疑で内装工アルバイトの少年(15)=いずれも寝屋川市=を逮捕した。 刺したのは工員の少年で、内装工の少年を万引に誘ったといい、捜査本部は殺害までの経緯を詳しく追及する。2人は容疑を認め「ビールを飲みたいから万引した」などと話している。2人は同じ中学校の出身。車で逃走したもう1人も少年とみられ、行方を追っている。  これまでの調べでは、上内さんは6日午前0時50分ごろ、寝屋川市のコンビニ「セブン-イレブン寝屋川高宮店」で勤務中、少年2人が缶ビールなどを万引して店を出るのを目撃して追跡。店舗近くで1人といったんもみ合いになったとみられ、万引したビールなどが散乱。再び逃げたためさらに追い掛け、約160メートル離れた国道170号沿いの歩道で左胸を刃物で刺された。傷は心臓に達していた。(北海道新聞 引用)

2007年10月6日土曜日

信号系統故障 列車遅れる 白老

【白老】五日午後二時ごろ、胆振管内白老町竹浦のJR室蘭線竹浦駅構内で、信号系統の制御ができなくなる故障が発生し、約一時間、列車の運転ができなくなった。  この影響で、札幌発函館行き特急「北斗14号」など三本が最大五十五分遅れ、約五百人に影響が出た。JR北海道によると、信号を制御する部品に焼け焦げた跡があった。近くに雷が落ち、その電流が伝わり故障したとみて詳しく調べている。 (北海道新聞 引用)

2007年10月5日金曜日

NHK受信料、道内でも法的措置 来年1月から 55件、支払い督促

NHK札幌放送局は四日、受信料の不払いを続ける世帯や事業所を相手に、来年一月にも、簡易裁判所を通じて、支払い督促すると発表した。民事手続きに踏み切るのは道内初で、全国では八地区目となる。  同局によると、受信の契約をしていても不払いを続ける世帯・事業所は、二○○四年の番組制作費詐取事件以降に増え、道内では十二万件と全契約数の8%にのぼる。同局の営業地区(石狩、後志管内、空知管内の一部)でも五万五千件が不払いだ。  同局はその中から無作為に三百件を抽出、経済的理由の滞納などを除く五十五件を選んだ。さらに専門窓口「受信料特別対策センター」を一日付で新設し、営業職員十人も督促に投入。四回以上連絡し「最終通知」しても払わない場合は、札幌簡裁を通じ支払いを督促する。これに対し、異議申し立てがあれば、通常の民事訴訟に移行するという。  不払い五十五件の平均滞納額は約七万円(三年十カ月分)。同局は「少額でも対象にする」と今後、道内他地区にも民事手続きを広げるとしている。問い合わせはNHK札幌放送局(電)011・232・4000へ。(北海道新聞 引用)

2007年10月3日水曜日

新キャンペーンで資金集め L&G、2カ月で約82億円

高配当をうたって、約5万人の会員から1000億円以上を集めていたとされる東京都新宿区の健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー(L&G)」(波和二会長)が昨年末、新しいキャンペーンで集中的に資金集めをしていたことが2日、分かった。  L&Gは昨年10月から「100人以上の会員から3000万円以上集めると上級会員になれる」とのキャンペーンを実施。上級会員になると勧誘した会員が出資した額の4%がもらえる仕組みで、資金集めを加速させていた。  共同通信が入手した内部資料によると、昨年11月には全国で約38億7000万円、12月は約43億円の計約82億円を集めた。各県別では鹿児島県が約7億3000万円と最も多く、東京、福島、神奈川、北海道と続いている。  L&Gは、今年2月から現金配当を停止し、「円天」と称する疑似通貨での配当に切り替えたため、年末に出資した会員のほとんどは現金配当を一度も受け取っていないという。(北海道新聞 引用)

2007年10月2日火曜日

「ドオリ」の魅力再発見 大通ウォーカー発売

札幌・大通地区の飲食店や、ファッションビルなどの情報を満載したガイドブック「大通ウォーカー」が、隔週の情報誌「北海道ウォーカー」を発行する角川クロスメディア北海道支社から出版された。  A4判、百十六ページで、路地裏の隠れた居酒屋や、若者に人気の古着屋、カフェなどを紹介。狸小路や札幌地下街の待ち合わせスポット、老舗の喫茶店などをイラスト、写真でわかりやすく表示した地図も添えた。  JRタワーが開業した二○○三年以来、JR札幌駅前地区に客足を奪われている大通地区だが、最近は商店街合同バーゲンが行われるなど巻き返しに向けて動きが活発。北海道ウォーカーの木村一哉編集長は「この本を片手に大通を歩いて魅力を再発見してほしい」と話している。  七百八十円。全道の書店で販売している。 (北海道新聞 引用)

2007年10月1日月曜日

テント突風で飛ぶ 3人けが 浜頓別

【浜頓別】三十日午後零時十分ごろ、宗谷管内浜頓別町頓別の頓別漁港で開催中の「ふるさとまつり」の会場で、仮設テント一張りが突風で飛ばされ、近くにいた同町内のパート女性(42)、無職女性(24)とその長女(4つ)の三人が、テントに接触し、顔や頭に打撲などの軽傷を負った。  まつりは町観光協会などでつくる実行委が主催。テントは物販用で幅約四メートル、奥行き約一・八メートル。稚内地方気象台によると正午現在の浜頓別の風速は二メートルだったが、雷注意報が出ており、突風にも注意を促していた。(北海道新聞 引用)

2007年9月30日日曜日

泊原発またぼや 3号機 北電「不審火ではない」

【泊】北電は二十九日、後志管内泊村で建設中の泊原発3号機原子炉建屋で同日午後、収納箱に入った布やロープが焼けるぼやがあったと発表した。けが人や放射能漏れはなく、火の粉が付着した防火シートを一緒にしまい込み、燃え移ったのが原因とみている。  3号機では七月以降、六件の不審火が起きている。北電は「ライターなど発火装置の持ち込みと作業員の出入りを管理しており、今回は人為的ではない」としている。  岩内署と岩内・寿都地方消防組合は同日、建屋内を調査。引き続き、詳しい原因を調べる。道と地元四町村も近く現地を立ち入り調査する。  北電によると、二十九日午後零時三十五分ごろ、建屋三階の原子炉格納容器内通路を警戒中の巡視員が、箱から煙が出ているのを見つけ、消し止めた。数メートル先では約三十分前まで、作業員六人が配管の溶接を行っており敷いていた防火シートに火の粉が飛散したのに気付かなかったという。  泊原発では今月も、非常用発電機二台が故障し送電中継施設の試験装置からも出火するなど、トラブルが続いている。(北海道新聞 引用)

2007年9月29日土曜日

泊原発 1号機あす運転再開 保安院、管理の甘さ批判

【泊】後志管内泊村の北電泊原発1号機で、非常用発電機二台が故障した問題で、北電は二十八日、故障に伴い手動停止した1号機原子炉を三十日午前零時に起動し、同日午後十一時にも発電を再開すると発表した。現地調査した経済産業省原子力安全・保安院の原昭吾統括安全審査官が二十八日、再発防止策に問題なしと判断したのを受けた措置。  調査では、故障原因となった燃料制御部品の「調速装置」の安全状況を確認。直接原因である装置内への金属片の混入は、装置外側にある油面計と呼ばれる部品を、装置付け替え時に周囲にぶつけ、接続部のネジ山が欠けて破片が入り込んだためと分かった。  原審査官は同日、泊原発構内で記者会見し、「重要度の高い機器にしては粗っぽく扱い、適切さを欠いた」と述べ、北電の管理体制の甘さを批判。同型の非常用発電機を使う他の原発でも、安全確認を行うとした。北電が調査報告した後に、あらためて現地調査するのはまれといい、「非常用発電機が二台とも止まった点を重く見た」と話した。(北海道新聞 引用)

2007年9月28日金曜日

ジョイ、来月から24時間営業 札幌の2店舗皮切りに

イオングループの食品スーパー、ジョイ(札幌、松長正三社長)が十月から、札幌市内の二店舗を皮切りに二十四時間営業に踏み切ることが二十七日、明らかになった。営業時間延長で売り上げ増を図る狙い。札幌近郊の他店舗についても来年以降、採算性などを見極めた上で二十四時間化を進める方針だ。  二十四時間化するのは、西町店(札幌市西区)とプライスマート苗穂店(同東区)。西町店は十月一日、プライスマート苗穂店は同二十二日から営業時間を切り替える。  ジョイは六月下旬、イオン傘下の食品スーパー、マックスバリュ北海道(札幌)の松長社長をトップに招き業績回復に努めている。  二十四時間営業はその一環で、全五十店舗中二十二店舗で二十四時間営業を行うマックスバリュ北海道から、人員配置や防犯対策などのノウハウを吸収する。  道内ではマックスバリュ北海道のほか、北海道西友などが二十四時間営業を実施している。「大型店では採算が合わない」(道内大手幹部)と慎重なスーパーが多い中、ジョイは標準店舗面積が千-千五百平方メートルと小規模のため、「光熱費などのコストも少なく、採算は取れる」と判断した。  九月末で閉店する二店舗を除く全二十店舗のうち、札幌近郊の十四店舗で二十四時間化を検討中で、同社は「二十四時間化で個店の月商を10%伸ばしたい」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年9月26日水曜日

「背水」でも新味なし 福田内閣発足 道内各界、視線厳しく

参院選での歴史的大敗を受け、自民党が「背水の陣」(町村信孝官房長官)で臨む福田内閣が二十五日夜、スタートした。調整型の手腕を買われての登板だが、テロ特措法の延長や政治とカネの問題、地方の疲弊など課題が山積する中、各界の道民は厳しい視線を注いでいる。  再任の閣僚が多数を占めた内閣に対し、地域情報誌「すすきのTOWN情報」を発行する「あるた出版」の平野たまみ社長は、「福田カラーを抑え、少しでも波風立てないようにという意識が働いたよう。政策に精通した人を選んだとは思えない。党立て直しや国政の課題に対処できるのでしょうか」と懐疑的だ。  「安定感をねらったのだろうが、それが国民の望みだろうか」。地方分権などで積極的発言を続ける空知管内奈井江町の北良治町長も、閣僚の顔ぶれに落胆を隠さない。  北町長は、安定した年金や医療システムの構築と、地域間格差を生み出す構造的な問題の是正を危急の課題に挙げ、「新内閣(の人選)にはそうした未知の難題を打開しようとする理念が感じられない」と語る。  道内農業に大きな影響を与える世界貿易機関の貿易交渉の行方も気がかりだ。中標津町農協(根室管内中標津町)の高橋勝義組合長は「新内閣には日本の農業者と消費者のことを第一に考え、日本の農業をどう守り育てるか。明確なビジョンを示してほしい」と要望した。  辞任が相次ぎ、安倍政権では鬼門となった感のある農水相ポストには若林正俊さんが再任。「代打専門だった人がいよいよ先発メンバーに入ったのだから」と、期待感をにじませた。  安倍政権では政治とカネをめぐる問題が噴出し、参院選の惨敗にもつながった。北海道市民オンブズマン連絡会議の橋本勝三郎監事は「公費は全面公開すべき。政治資金は、一円から領収書を義務づけるよう新首相には指導力を発揮してほしい」と注文。「万一また(不明朗な問題が)発覚すれば、解散して国民に信を問うべきだ」と話す。  北大公共政策大学院の中島岳志准教授は「メッセージ性を感じるのはテロ特措法延長に向けた石破防衛大臣の入閣くらい。派閥均衡人事でビジョンが見えない」。  アジア重視外交のハト派とされ、穏健なイメージの新首相だが、中島准教授は「イラクの邦人人質事件では自己責任論の立場を取った人。小泉内閣を支えた人でもあり、格差問題などでどのようなスタンスを取るか不透明」とし、「きっちりとした論戦を国政の場に取り戻せるかが焦点となる」と指摘した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月24日月曜日

小4をひき逃げ 無職の38歳逮捕 帯広署

【帯広】帯広署は二十二日、自動車運転過失致傷と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、帯広市新町東三、無職佐藤一雄容疑者(38)を逮捕した。  調べでは、佐藤容疑者は六日午後一時四十五分ごろ、軽乗用車を運転し同市西五南一○の交差点に赤信号で進入、横断中の同市内の小四男児(10)に衝突し左ひざに軽いけがをさせ、逃走した疑い。同容疑者は大筋で容疑を認めているという。 (北海道新聞 引用)

2007年9月23日日曜日

育成園理事長を告訴 札幌の元入所男性、障害年金の横領容疑で

社会福祉法人「札幌育成園」(本部・札幌市西区、曽我知夫理事長)が、道内で運営する知的障害者施設の入所者に障害基礎年金の寄付を強要していた問題で、同法人が寄付させていた年金を借入金の返済などに充てていたとして、元入所者の男性(47)が、業務上横領罪の容疑で曽我理事長を札幌地検に告訴していたことが二十二日、分かった。男性の代理人によると、同地検は受理し捜査に乗り出している。  この問題では、男性が年金などの返還を求めた民事訴訟で、同法人の行為を「横領」と認定した札幌高裁判決が確定。同法人の刑事責任を追及するため告訴した。  告訴したのは札幌市東区の松岡敏雄さん。一九九五年二月から約六年間、同法人の寿都浄恩学園(後志管内寿都町)に入所し、国から障害基礎年金約五百三万円が支給されていた。しかし、退所時に渡された現金は、百十円だけだったという。  告訴状によると、同法人は、寄付させていた年金のうち、国保料などを除いた約三百二十八万円を、施設建設借入金の返済などに充てていた疑いがあるとしている。  同法人は、入所時に本人や家族から寄付を認める承諾書を得ており、当初、厚生労働省が禁じる寄付強要に当たらないとしていた。  しかし、問題発覚後、道がこうした行為を「寄付強要」と認定。松岡さんが起こした年金などの返還を求めた民事訴訟でも、二○○六年四月に確定した札幌高裁の判決は、承諾書について「年金を贈与する意思表示をしたとは考えがたい」とした上で、寄付強要を「横領」とし、法人側に寄付された年金を含め約八百四十五万円の賠償を命じた。  同法人は道の監査結果などを受けて、入所者約三百五十人に、年金と未払いだった農作業や訓練作業の賃金について計約十二億円を返還している。  松岡さんの代理人の大石剛一郎弁護士(東京)は「寄付強要はこの施設だけの問題ではない。障害者に対する人権侵害の状況に歯止めが必要だ」と告訴の理由を語る。松岡さんは「入所している仲間のために闘いたい」と話す。  札幌育成園の曽我理事長は告訴について「中身を把握していないのでコメントできない」としている。(北海道新聞 引用)

2007年9月22日土曜日

弁護士装い7000万円詐取 札幌の女性から男6人を逮捕

民事訴訟取り下げ手数料名目の振り込め詐欺事件で、愛知、神奈川、新潟三県警と道警の合同捜査本部は二十一日までに、札幌市の女性から約七千万円を詐取したとして、詐欺容疑で犯行グループの主犯格で東京都豊島区東池袋三、無職伊勢崎浩記容疑者(31)ら男六人を逮捕した。  これまでの調べでグループによる被害は四十五都道府県で計約六百四十件、総額約八億四千万円に上ることが判明。詐取した金のうち数億円が伊勢崎容疑者に渡っていたとみられ、合同捜査本部は余罪も含め追及する。  調べでは、六容疑者は共謀し、昨年六月から七月にかけ、札幌市の無職女性(49)に民事訴訟を起こされているとの虚偽のはがきを送付。連絡してきた女性に弁護士を装って訴訟の取り下げ手数料や弁護料などとして、約七千百三十万円や印鑑などをだまし取った疑い。  伊勢崎容疑者は賃貸料が月百万円のマンションに居住し、高級車を数台所有していたという。 (北海道新聞 引用)

2007年9月21日金曜日

「八百長」発言に道議会猛反発 抗議の一方、「今も調整」指摘も

片山善博前鳥取県知事が道議会を名指し、道と議員が答弁をすり合わせる「答弁調整」の慣例を「八百長」などの表現で批判したことに、道議会が猛反発している。二十日には各会派の幹事長が集まり今後、片山氏に対し釣部勲議長名で抗議文を送るなど反論する方針で一致した。  片山氏は、十八日に開かれた地方分権改革推進委員会で、自治体の議会運営に関連して「ほとんどの議会で八百長と学芸会をやっている」と指摘。結論が決まっている定例議会を「八百長」、質問と答弁を一言一句決めていることを「学芸会」とし、「一番ひどいのは北海道議会だ」と批判した。  この発言に、道議会は与野党各会派が一斉に反発。自民党・道民会議の布川義治幹事長は「道議は一カ月以上も前から質問の準備を進めている。議会改革を無視した発言は侮辱的だ」。民主党・道民連合の池本柳次幹事長も「道議会を視察に来たこともない人に『八百長』と言われる筋合いはない」と反論する。  高橋はるみ知事も二十日、「不愉快というのが率直な思い。責任を持った答弁をするには一定の意見交換は必要だ」と不快感を表明した。  道議会と道側が事前に答弁をすり合わせる答弁調整は、一九八三年に就任した横路孝弘知事時代に少数与党の不安定な議会運営を解消するためにできたと言われ、堀達也知事時代も引き継がれた。二○○三年に初当選した高橋知事は答弁調整廃止を公約で打ち出していた。ただ、その後も「意見交換」の形で答弁要旨の調整は行われており、道幹部の間からは「実態は以前の答弁調整の慣習が、そのまま残っている」との指摘も出ている。  自民党道議の一部からも「道議が道側に質問を作らせるひどいケースもあるのは事実」とし、片山発言を機に議論の活性化策を模索すべきだとの声も出ている。(北海道新聞 引用)

2007年9月19日水曜日

飲酒運転同乗罪を新設 ひき逃げも厳罰化 改正道交法きょう施行

飲酒運転の罰則引き上げのほか、要求・依頼して飲酒運転の車に乗る行為を「同乗罪」として罰する規定を盛り込んだ改正道交法が十九日、施行された。  飲酒運転に絡む道交法改正は二○○一年以来。昨年八月に福岡市で飲酒運転の車に追突され幼児三人が死亡する事故が起きるなど、飲酒運転による悲惨な事故が後を絶たず、さらに罰則を強化することとした。  改正道交法は酒酔い運転の刑罰をこれまでの「三年以下の懲役または五十万円以下の罰金」から「五年、百万円」に、酒気帯び運転を「一年、三十万円」から「三年、五十万円」に引き上げ。  飲食店などがドライバーに酒を提供することや、酒を飲んだ人に車両を貸す行為は、これまで刑罰が二分の一となるほう助罪が主に適用されてきた。しかし、改正道交法では、車両提供はドライバーと同じ刑罰に、酒類提供はドライバーが酒酔いの場合「三年、五十万円」、酒気帯びは「二年、三十万円」とした。  またドライバーが酒気を帯びていることを知りながら、要求・依頼して車に乗れば「同乗罪」として摘発対象となり、酒酔い運転への同乗が「三年、五十万円」、酒気帯びの場合が「二年、三十万円」。  一方、ひき逃げについては「五年、五十万円」を「十年、百万円」に引き上げた。飲酒とひき逃げの併合罪の上限は七年六カ月から十五年となる。(北海道新聞 引用)

2007年9月18日火曜日

北海道洞爺湖サミット 悩ましい夫人視察日程 首相辞任、ホスト役も未定

政府は、来年七月の北海道洞爺湖サミットで実施予定の首脳夫人(配偶者)の視察プログラム作りに頭を悩ませている。海外メディアにも取り上げられる同プログラムは日本と北海道をアピールする絶好の機会だが、「底が浅いものでも困る」(外務省)。突然の安倍晋三首相の退陣表明で意見を聞くべきファーストレディーが定まらないことも作業に影響している。  洞爺湖サミットの日程は七月七日から三日間。夫人の視察は中日の八日が想定され、視察先は三、四カ所程度とされている。道は既に、道内自治体から寄せられた要望などを基に、政府に候補地リストを提示した。その中では有珠山噴火の様子を体感できる火山科学館(胆振管内洞爺湖町)が「展示がよくまとまっている」(外務省)と好印象を与えている。  政府はまた、過去のサミットで実績がある教育・福祉施設の訪問や、環境に関する先進的な取り組みの視察を検討課題に挙げているが、現状では固まっていない。制約を受けるのが移動距離と時間。長距離移動は、参加各国から不満が出る恐れがあり、政府はコンパクトにまとめたい意向だ。  北海道洞爺湖サミット道民会議(高橋はるみ会長)は十月にも、首脳の配偶者に対し北海道の魅力を発信する「配偶者プログラム」を策定し、政府に提案する方針。政府はこの提案も考慮し視察先選定を進める方針だ。  夫人関係の行事は、ホスト役を務める議長国の夫人の意向も尊重される。突如辞任を表明した安倍晋三首相の昭恵夫人に代わり、次のファーストレディーが誰になるのかも最終決定に向けた焦点。ただ、次期政権がサミットまで持つのかどうかなども作業に当たっての不安材料になりそうだ。(北海道新聞 引用)

2007年9月17日月曜日

水道管が外れ3時間半断水 幕別で1500世帯

【幕別】十五日午後九時半ごろ、十勝管内幕別町本町や寿町などの千五百三十三世帯が断水、約三時間半後に復旧した。  帯広土現と同町によると、町内の道道幕別大樹線に陸橋を架けるのに伴う踏切除去工事現場で、掘削した穴が雨で崩れ、穴のそばを通っていた水道管が外れたのが原因。町は給水車三台を出して対応した。 (北海道新聞 引用)

2007年9月15日土曜日

海兵隊、詳細答えず 矢臼別演習で地元説明会

【別海】十八日から陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など三町)で、実弾射撃訓練を行う在沖縄米海兵隊ルイス・パラッゾ第一二海兵連隊第三大隊司令官は十四日、同演習場で地元説明会を開いた。しかし、今年初実施する小火器訓練の詳細を明かさず、訓練公開日も議会開会中の二十日に設定したため、参加できない地元町議から反発の声が上がった。  説明会には別海町など地元四町の議会、職員ら約二十人が出席した。冒頭、防衛省北海道防衛局は一時間の予定だった説明会を「多忙のため、会見を三十五分にする」と説明。同司令官は小火器使用について「より実戦に近い訓練ができる。内容は安全上答えられない」と述べるにとどまった。  訓練はこれまで、地元四町の議会、職員らに公開してきたが、今回は議会開催日と重なった。谷口弘厚岸町議が「議会中で見に行けない」と抗議し、同局は「議会日程を押さえていなかった」と陳謝した。(北海道新聞 引用)

2007年9月14日金曜日

札幌の連続女性暴行 元消防局員を再逮捕

元札幌市消防局員による連続女性暴行事件で、札幌中央署は十三日、女性暴行と強盗の疑いで、札幌市白石区南郷通一八南、元同市消防局員中沢祐介容疑者(28)を再逮捕した。  調べによると、中沢容疑者は八月二日午前一時半ごろ、同市中央区のマンション非常階段で、女性(24)の口をふさいで「静かにしないと殺すぞ」と脅して暴行し、バッグを奪った疑い。  調べに対し、同容疑者は二○○五年十二月から同市内で十数件の女性暴行や強盗を行ったことを認めており、同署は今後、裏付けをとり順次立件する方針。  一方、札幌地検は十三日、強盗女性暴行罪で中沢容疑者を起訴した。同容疑者は女性暴行致傷と強盗容疑で送検されたが、同地検は、より量刑が重い強盗女性暴行罪に問えると判断、罪名を切り替えた。(北海道新聞 引用)

2007年9月13日木曜日

道内各党にも衝撃 自民「現政策継承を」 民主「選挙で民意問え」

安倍晋三首相が辞任を表明した十二日、道内政界にも激震が走った。自民党道連はさっそく総裁選に向けた調整に動きだし、野党側は街頭演説を準備するなど、解散・総選挙を念頭においた態勢固めを加速させた。  自民党道連は唐突なトップ辞任にショックを隠せない。丸岩公充幹事長は「改造内閣の地方重視の政策に期待していただけに残念だ」と苦悩の表情を浮かべた。ただ、道連内部では、早くも次期総裁に麻生太郎幹事長を推す声が強まっており、丸岩氏も「現内閣の顔ぶれと政策を継承する人が望ましい。解散総選挙は(来夏の)サミット後で良いのではないか」と述べた。  公明党道本部の森成之幹事長は「テロ特措法について十分な説明がなされていない。自衛隊の活動の実態を議会を通じ国民に理解を求めることが必要だ」と語り、国会運営の早期正常化を求めた。  野党の民主党北海道の佐野法充幹事長は「首相は気力がなえて政権を投げ出した。局面の転換を図りたいなら、辞任ではなく総選挙で民意を問うべきだ」と批判。次期衆院選について「常在戦場の心構えで、いつでも戦える態勢づくりを急ぐ」と述べ、十三日に札幌市内で国会議員らの街頭演説を行う準備を進めた。  新党大地の鈴木宗男代表は「首相退陣の理由は不透明。新首相の下ですぐに総選挙をやるのが、民主主義の原則だ」と語気を強め、次期総裁候補に麻生氏が取りざたされていることも「首相に続投を真っ先に進言した人で、後継の資格はない」と切り捨てた。  共産党道委員会の青山慶二書記長は「テロ特措法のために辞めるのは、国民より米国を向いた政権であることを露呈した」とこき下ろした。社民党の浅野隆雄道連幹事長は、同法にこだわった首相の姿勢を「国の最高責任者が『(インド洋上の給油活動という)海のガソリンスタンド』で辞めるのはいかがなものか」と皮肉った。(北海道新聞 引用)

2007年9月12日水曜日

高卒と学歴詐称 道技能職員7人を停職1カ月

道は十一日、道職員採用試験で大学や専門学校を卒業しているのに高卒と学歴を偽って採用された四十代から五十代の男性技能職員七人を停職一カ月の懲戒処分とした。また、同様の学歴詐称を行った道教委職員が一人おり、道教委も近く停職処分とする見通し。  道によると、八月十五日に旭川土木現業所の技能職員二人が大学などを卒業しているのにもかかわらず「高校卒業」と学歴を偽って採用されていたことが判明。その後、すべての技能職員約千人を調査した結果、一九八三年から九七年までの採用試験で、同様に学歴を偽って採用されていた職員が新たに六人いたことが分かった。内訳は室蘭土現二人、札幌土現一人、留萌土現一人、釧路土現一人、道教委一人。  高橋はるみ知事は十一日の記者会見で「学歴詐称によって職が奪われた人がいる。公務員の信頼を著しく傷つけた」と処分理由を述べた。(北海道新聞 引用)

2007年9月11日火曜日

北見断水 「時間外」の返納検討 市職員幹部ら155万円寄付

【北見】六、七月の断水に対応した北見市職員への時間外手当が約八千五百万円となり市民の批判を受けた問題で、神田孝次市長は十日、部長会議で同手当の自主的な返納を促し、各部が具体的な検討に乗り出した。また同日、市の特別職七人が計百五万円、水道事業を管轄する企業局の管理職十四人が計五十万円、合わせて二十一人で百五十五万円を寄付した。  神田市長は会議で「時間外手当について市民から厳しい議論をいただいている。職員の良識ある判断を求めたい」と述べた。各部は返納の可否、対象とする職員や額について検討を始めた。  時間外手当をめぐっては、六月の断水が人的ミスが原因との諮問機関の答申が出ているだけに、市民から「市の失敗のツケを税金で払わされるのは納得できない」との批判が大きい。一方、浄水場職員は「労災覚悟で働いたのに、市民に理解されていない」と語る。  労働基準法は、使用者に対し、時間外勤務について割増賃金を支払うよう義務付けており、総務省によると公務員にも準用される。給与の自主返納について厚生労働省労働基準局は「職員が自主的に同意していれば労基法上の問題はない」と話す。二○○四年十月の新潟県中越地震で被災した長岡市で、一般職員が時間外手当の三割を自主返納した例などがある。  また、時間外手当の支給対象ではない特別職が一人十五万円ずつ寄付したことについて、川崎英勝副市長は「断水対策経費も補正予算に計上する中、個人の立場で気持ちを表したかった。今後、市の責任を明らかにした場合に行う給与削減処分などと別」と説明した。  神田市長は市への寄付が公職選挙法で禁止されているため、加わらなかった。一方、市長が自らに減給処分を科すことはできるが、断水の原因に浄水場での人的ミスがあったかどうかの市長の判断が一カ月以上先になるとみられ、減給するかどうかの判断はさらにその後になりそうだ。 (北海道新聞 引用)

2007年9月10日月曜日

首相、参院選惨敗を反省 所信表明 「改革の影に光を」

第百六十八臨時国会が十日召集され、安倍晋三首相は同日午後、衆参両院本会議で内閣改造後初の所信表明演説を行う。首相は、参院選の与党惨敗について「国民の思いや怒りに十分応えきれていなかった」と反省を表明。「改革の影の部分にきちんと光を当てる」として、敗因となった都市と地方の格差解消に取り組む姿勢を強調する。今国会最大の焦点であるテロ対策特別措置法の延長問題では、インド洋での海上自衛隊の給油活動に関し「国際社会における責任を放棄していいのか」と訴え、活動継続に反対する民主党などに歩み寄りを求める。  首相は「戦後レジーム(体制)からの脱却」の必要性にあらためて言及するが、政権の最重要課題に位置づけてきた憲法改正については「国民の期待に応える議論が行われることを希望する」と述べるにとどめ、保守色はかなり薄めている。  参院選の焦点となった年金記録不備問題について、首相は「原因と責任を明らかにし、必ず解決する」と強調。地方対策では、地方自治体への権限移譲や地域間の税収の偏りの是正に取り組み、道州制実現に向けた検討を加速する考えを重ねて表明。農産物輸出に積極的な「攻めの農政」の担い手だけでなく、高齢者や小規模な農家への支援を打ち出す。地方の医師不足解消のため、地方大学の医学部へのへき地勤務枠設置などを提唱する。  参院で野党が過半数を占める国会対応に関しては、与党による強行採決など強引さが目立った先の通常国会とは対照的に「野党とも建設的な議論を深め一つ一つ丁寧に答えを出していく」と民主党など野党へ協力を呼びかける。  今国会の焦点の一つである「政治とカネ」の問題に関連し、内閣改造直後に遠藤武彦前農水相が補助金不正受給で辞任したことに触れ「二度と起きないよう万全を期す」と強調。政治資金について「一層透明性を高めることが不可欠」と指摘するが、領収書添付の義務付けを「一円以上」とする政治資金規正法の再改正は「国会で十分論議してほしい」と要請するにとどめる。 (北海道新聞 引用)

2007年9月9日日曜日

JR北海道が白星発進/社会人野球

<社会人野球日本選手権道予選>◇9日◇岩見沢市営◇準々決勝 都市対抗で4強入りしたJR北海道の「秋」がスタートした。 準々決勝のこの日が初戦で、札幌ホーネッツを14-6と圧倒。だが3投手が計14安打を許すなど、エース神田幸輝(35)に続く投手を育てるという課題は残ったまま。投手コーチも務める神田は「球が全体に高めに浮いていると思った。修正していかなければならない」と話した。 打線は17安打と爆発したが、代表切符だけでは済まされない秋の戦いに、宿題を抱えたまま臨むことになった。 準々決勝第2試合はWEEDしらおいが8回コールド10-3で札幌倶楽部を下した。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年9月8日土曜日

外で味わう甘~い秋 「ファンタジー」 札幌で開幕

さまざまな種類の菓子をオープンカフェ形式で楽しむ「さっぽろオータムスイーツファンタジー」が七日、札幌市中央区の大通公園二丁目特設会場で始まった。  北海道新聞社などでつくる実行委の主催。札幌市内の洋菓子店が出品する「さっぽろスイーツコーナー」などが設けられ、陳列棚にプリン、モンブラン、タルトなどが所狭しと並ぶ。神戸市の洋菓子店の商品を購入できる「神戸スイーツコーナー」も設けられ、サラリーマンやカップル、親子連れなどで長い行列ができていた。  札幌市北区の主婦大野薫さん(69)は丸い形をした神戸の観音屋のチーズケーキを味わい、「チーズの味が濃くてとてもおいしい」と顔をほころばせていた。九日までで、午前十一時から午後五時。 (北海道新聞 引用)

2007年9月7日金曜日

航空機火災想定し訓練 新型消防車も登場 丘珠空港

那覇空港での中華航空機炎上事故を受け、着陸後の火災を想定した航空機のハイジャック・消火救難合同訓練が六日夜、札幌市東区の丘珠空港で行われた。  国土交通省や陸自、札幌市消防局、道警などの約二百五十人が参加。北海道洞爺湖サミットを控え、状況判断を難しくするため初の夜間訓練とした。  ハイジャック犯の要求で着陸した航空機で、犯人が持っていた爆弾が爆発、炎上したとの想定。DHC8-300型を置き、中華航空機事故でも効果を上げた、霧状の水で機体を冷やす「大型ブロアー車」など市消防局の新鋭車両が初期消火にあたった。  訓練に対し、市民ネットワーク北海道は同日、騒音の出る夜間訓練が「地域住民に周知徹底されたとはいえない」として即時中止を求める文書を国交相あてに送付した。(北海道新聞 引用)

2007年9月5日水曜日

振り込め詐欺、未然に防ぐ 札幌東署 郵便局員に感謝状

札幌東署は三日、適切な対応で振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、札幌美香保郵便局の主任奥平佳幸さん(35)に感謝状を贈った。  同署によると、八月二十四日午前十一時半ごろ、札幌市東区内の無職の女性(78)が現金二百十二万円を持って窓口を訪れ、振り込みを依頼。高額なため不審に思った奥平さんが女性に事情を聴くと、振込先とされた孫の名前と振込先口座の名前が違うことが分かり、上司を通じて同署に連絡し、被害を食い止めた。  同署で松浦三樹雄署長から感謝状を受け取った奥平さんは「お客さんが被害に遭わずに本当に良かった」と話した。(北海道新聞 引用)

2007年9月4日火曜日

札幌監禁男 不明女性宅の鍵、部屋から 道警、事件関与断定

札幌市東区のアパートに専門学校生の女性(20)が監禁され、部屋から同市中央区の別の女性(23)の所持品とみられるバッグが見つかった事件で、札幌東署と道警捜査一課の調べで、自殺した無職横山宏治容疑者(46)のアパートの部屋から、行方不明となっているこの女性のものとみられるマンションの鍵が見つかったことが三日、分かった。同署などは、女性の行方不明事件に同容疑者が関与したと断定、同容疑者が女性と接触後に鍵を奪ったとみて調べている。  見つかったのは、女性が母親と暮らしている札幌市中央区内のマンションの鍵とみられる。横山容疑者の部屋からはこの女性が持っていたものと同じブランドのショルダーバッグや、財布が見つかっているが、バッグや財布の中に金銭や女性の身元を示すものは残っていなかった。  これまでの調べで、横山容疑者は八月二十二日夕方に同市中央区の商業施設付近でスカウトを装って女性に声をかけて車に乗せ、同日中に同市東区のアパートに女性を連れ込んだことが判明。その後、同容疑者の車は移動し、二十三日昼ごろ北広島市内で確認されている。(北海道新聞 引用)

2007年9月3日月曜日

あんぱん変質 満寿屋が回収 「酸っぱい」と苦情 帯広

【帯広】帯広市と近郊でパン店を経営する満寿屋(ますや)商店(帯広)は二日、十勝管内音更町にある音更店で同日販売した一部商品が傷んでいる疑いがあるとして、自主回収を始めた。  同店の十周年を記念し製造したパンセット「ゴールデンパック」の中に入っていた「秋の三色アンパン」で、百セット販売した。購入者から「味が酸っぱい」と指摘があり、同社で調べた結果、味が変質していた。健康被害は出ていないという。  パンは八月三十一日に同社工場で製造した白あんに他社から仕入れたクリのペーストを混ぜ、一日にパン生地に入れて焼き上げた。杉山雅則社長は「残暑が厳しかったのに、材料を常温で置いていたことに問題があったかもしれない。大変申し訳ない」としている。(北海道新聞 引用)

2007年9月2日日曜日

エアトランセ 女満別、帯広便 来月から運休に

【函館】コミューター航空のエアトランセ(函館)は三十一日、予約客一人でも運航する函館-女満別、函館-帯広間の「乗り合い便」について、十月から予約の受け付けを休止すると発表した。定期便の運休に相当し、再開時期は未定。これにより、同社の道内空港間の便はゼロになる。  函館-女満別、函館-帯広は各一往復をほぼ毎日運航している。同社によると、受け付け休止を決めたのは、三月に乗り合い便の運航を始めてから七月末までの平均搭乗率が、函館-女満別は40%台、函館-帯広は30%台で、採算ラインとされる60%を共に大きく下回っていることなどが理由。  同社は七月から函館-仙台間でも乗り合い便を運航しているが、現在の一日一往復を十月以降、同二往復に増やすことも明らかにした。(北海道新聞 引用)

2007年9月1日土曜日

駆け込んでも留守「110番の家」 市内で相次ぎ関係者困惑 「犯罪抑止効果も」

不審者に声を掛けられるなど、危険を感じた時に駆け込める「子ども110番の家」に、子供が助けを求めたのに、家人がいないケースが札幌市内で相次いでいる。幸い、事件にはつながっていないが、地域の防犯拠点が十分に機能していないことが浮き彫りになった。家人に常に家にいてもらうわけにもいかず、関係者は頭を悩ませている。  今年六月、東区で下校中の小学四年の男児が車に乗った不審な男から声を掛けられた。怖くなった男児は「子ども110番の家」を見つけ、呼び鈴を押したが、家人が不在で家に逃げ込むことができなかったという。  男は立ち去り、被害はなかったが、子供を持つ母親からは「頼りの場所に誰もいないのは困る」との声が出ている。  こうしたケースは同じ時期に東区内でもう一件、昨年十月には豊平区でも起きている。豊平区の小学校教頭は「同様のケースはかなりあるのではないか」と話す。  「子ども110番の家」はまさかの時に子供に駆け込んでもらうため、民家や商店、事業所などを避難場所に指定する自主防犯活動。幼児や小中学生が被害者となる事件が相次いだのを機に「地域で子供を守ろう」と全国で始まり、札幌市では一九九九年から町内会やPTAなどが警察署と協力して指定を進めている。  市は市内の指定数を把握していないが、清田区の清田中央地区では九九年には約八十カ所だったが、今年四月には五百四十カ所に増えた。道警によると、道内では昨年末現在、民家や商店、事業所など十六万カ所が指定されている。  指定された「家」は玄関などにステッカーを張り、いつでも駆け込めることを明示している。ただ、「民家で常時、誰かが家にいるのは難しい」(ある町内会長)。  ステッカーを張って四年の厚別区の無職男性(68)は「なるべく家にいたいが、用事や買い物での外出も多い」と説明。東区の会社員男性(56)は「町内会活動の一環で義理で指定を受けた人もいる」と打ち明ける。  110番の家はボランティアで、家人に在宅を義務づけるわけにもいかず、不在対策に妙案はない。札幌市区政課は「コンビニエンスストアなどいつも誰かがいる所に協力してもらえるのがいいが、一般住宅でもステッカーを張るだけで、犯罪の抑止につながる面もある」と話している。(北海道新聞 引用)

2007年8月31日金曜日

1万4000平方メートル工場ほぼ全焼 札鶴ベニヤ火災 清里 周辺に火の粉、13人避難

【清里】網走管内清里町札弦(さっつる)町四○、合板製造・販売「札鶴(さっつる)ベニヤ」本社工場から二十九日夜、出火した火災は、木造一部鉄筋の平屋約一万四千平方メートルの同工場をほぼ全焼したが、十六時間近く経過した三十日午後一時現在、なお木材などが燃え続け、消火活動が続いた。けが人はいなかった。  斜里署の調べでは、出火当時、四人の従業員が工場内で、約百六十度の高温で木材を乾燥させる機械を操作中、機械近くの配電盤周辺から煙や火が噴き出したため、119番通報したという。  二十九日深夜から三十日未明にかけ、周辺住宅には火の粉が降り注いだため、町は注意と自宅待機を呼びかけた。札弦町支所も開放し、札鶴ベニヤ従業員ら十三人が避難、一夜を過ごした。三十日午前も炎は工場敷地内のあちこちで残り、白い煙が一帯に立ち込めた。 (北海道新聞 引用)

2007年8月30日木曜日

地方志望の医師奨学金 まず札医大5人に

医師不足解消策として、卒業後の地方病院勤務を条件に道内の医大入学者へ奨学金を支給する「地域枠」制度が、初年度となる来年度は札医大のみが参加し、定員は五人でスタートする見通しとなった。二十九日に開かれた道医療対策協議会の医師養成検討分科会(座長・北良治空知管内奈井江町長)で報告された。  地域枠は道が推進し、卒業後二年間の臨床研修を含む九年間、道内の自治体病院や診療所などに勤務した場合、入学金や授業料などの奨学金の返済が免除される制度。  北大と札医大、旭医大の三医大のうち、北大は「総合大学のため医学部だけの地域枠設定は困難」とし、当面は導入を見送る立場を示していた。二十九日の分科会では、旭医大の吉田晃敏学長が「奨学金で学生を縛ることはできない。来年度の入試要項も既に作成している」などと述べ、初年度の参加を見送る考えを明らかにした。  ただ、旭医大は奨学金は出さないものの、道北や道東での勤務を条件とする独自の推薦入学制度(募集枠十人)の導入を予定。国の動向を見ながら、二○○九年度以降は道の地域枠との連動も検討するとした。  地域医療の担い手養成を巡っては、厚生労働省が道の制度とは別に、医師不足が深刻な地域にある医学部の入学定員を増員し奨学金を支給する方針を固め、三十日にも概算要求する。道内では最大十五人の定員増が見込まれている。(北海道新聞 引用)

2007年8月29日水曜日

ハマナス香る手打ちそば 花びら粉末入り 石狩の同好会が考案

【石狩】そば打ちの愛好者でつくる「いしかり手打ちそば同好会」(佐藤昭会長)は、石狩市の花・ハマナスの花びらの粉末をそば粉に練り込んで打つ変わりそばを考案した。淡いラベンダー色をしたそばからは、ほんのりとハマナスの花の香りが漂う。同会は石狩の名物として普及させたい考えだ。(川村史子)  中心になって考案したのは、会員の吉岡鉄史郎さん(59)。以前からハマナスの花びらを使った変わりそばを作れないかと考え、今年、春から夏にかけての花の時期に、ハマナスの花びらを粉末にする方法を研究した。  吉岡さんによると、花びらの水分を電子レンジで軽く蒸発させ、乾燥剤の上に載せてぱりぱりに乾かしてから、粉末にすると、赤紫の花の色があせない。練り込むときはさらしな粉八百グラムと小麦粉二百グラムに対し、花びらの粉末三十グラムが適量という。  「粉と水の分量がポイント」で、吉岡さんは「花の粉の量が多すぎると、粘りがなくなり、うまく練ることができない」と話す。  吉岡さんら同好会の会員は「石狩といえばハマナスの花のそばと言われるように、市の味覚の一つにしたい」と、そば打ちの愛好者やそば店に広めたいと考えている。(北海道新聞 引用)

2007年8月27日月曜日

乗用車が全焼 運転席に遺体 壮瞥

【壮瞥】二十七日午前四時四十分ごろ、胆振管内壮瞥町幸内の町道で「車が燃えている」と近所の住民から110番通報があった。伊達署員が駆けつけたところ、室蘭ナンバーの乗用車が全焼しており、運転席から焼けた遺体が発見された。  同署は身元や性別の確認を急ぐとともに、火災の原因を調べている。現場は市街地から十キロほど離れた山間部。 (北海道新聞 引用)

2007年8月26日日曜日

コンビニに強盗、3万円奪い逃走 七飯

【七飯】二十五日午後十一時半ごろ、渡島管内七飯町本町一五六、コンビニエンスストア「セイコーマート七飯本町店」に男が押し入り、店員に包丁のようなものを突きつけて「金を出せ」と脅し、現金約三万円を奪って車で逃走した。店員にけがはなかった。函館中央署は強盗事件とみて男の行方を追っている。  調べによると、男は四十-五十歳代で身長約一七○センチの小太り。後ろのナンバープレートをガムテープで隠した黒っぽい車で逃走したという。(北海道新聞 引用)

2007年8月25日土曜日

道内景況据え置き 8月の地域経済動向

内閣府は二十四日発表した八月の地域経済動向(三カ月ごとに調査)で、北海道の景況判断を全国で最も悪い「持ち直しの動きが緩やかになっている」とし、前回五月の判断を据え置いた。残り全国十地域の判断も前回と変わらなかった。  道内の項目別の判断は、個人消費が「おおむね横ばい」、雇用情勢が「依然として厳しく、持ち直しの動きが緩やか」となり、前回と同じだった。しかし、鉱工業生産は「パルプ・紙」「金属製品」などの低下により、前回の「緩やかに増加」から「おおむね横ばい」に下方修正された。  全国地域別の景況判断は、自動車関連の輸出が好調な東海が最も良い「力強く回復」、八地域は「回復」または「緩やかに回復」で、東北は「持ち直している」だった。北海道の景況判断が「持ち直しの動きが緩やか」となったのは、昨年十一月から四回連続で、道内の景気回復の遅れを裏付ける結果となった。(北海道新聞 引用)

2007年8月24日金曜日

ドングリ集め苗木もらおう 高知の「銀行」が札幌に出張所

森や公園で拾ったドングリ100個をクヌギなどの苗木に交換してくれる高知県大川村の自然再生事業「どんぐり銀行」の出張所を備えたキャラクターグッズ店が9月1日、札幌市中央区の複合商業施設「ノルベサ」にオープンする。  店舗名は「どんぐり共和国」で、道内でリサイクル店「ブックオフ」など三十七店をフランチャイズ経営するエコノス(札幌、長谷川勝也社長)が運営。ノルベサ三階の約百十平方メートルの店内に、「となりのトトロ」などスタジオジブリ作品のキャラクターグッズを中心に約三千品目を販売する。  どんぐり銀行は、社団法人大川村ふるさとむら公社に本店を置く。受け付けるドングリは育成可能な新鮮なものに限るが、ドングリを出張所に持ち込むと通帳が発行され、普通の大きさは一ドングリ、大きなものは十ドングリと換算して記帳。百ドングリになると苗木一本が直近の四、五月に払い戻される。  大川村は全国から集まったドングリから苗木を育て、払い戻し用のほか同村の緑化などに活用している。もらった苗木を自分で育てられない場合は、大川村の植樹祭に自ら参加して同村内に植えることもできる。エコノスは「自然とのかかわりの大切さを身近に感じてもらえる店舗にしていきたい」と話している。 (北海道新聞 引用)

2007年8月22日水曜日

ヒヤシンスのお化け!? 八雲・三河さんのカサブランカ 1本の茎に100個の花

【八雲】町内東町の自営業三河勝弘さん(44)の庭で、ユリ科の植物カサブランカが、一本の茎からつぼみを含め百個ほどの花をつける「異変」が起きた。  八月初めから咲き始め、ちょっと小ぶりだが、茎を覆うようにたくさんの白い花をつけている。三河さんの妻美雅さん(43)は「ヒヤシンスのお化けみたい」。茎は根本は丸いが、上に行くほど平たくなり一番上では幅五-六センチほど。  庭には三本のカサブランカが植えられているが、他の二本は普通に五、六輪ずつ花が咲いている。美雅さんは「昨年は普通に咲いたのに」と不思議がり「ちょっと気味が悪いので来年は普通に咲いてほしい」と話す。  道立花・野菜技術センター(滝川)によると「帯化(たいか)」といわれる現象で、原因は栄養過剰などともいわれるがはっきりせず、ユリ科以外の植物でも例があるという。(北海道新聞 引用)

2007年8月21日火曜日

イタカレと契約へ 日本人にない強さを評価

札幌を運営する北海道フットボールクラブ(HFC)は20日、練習生として参加しているブラジル・ビトーリアのFWイタカレ(20)=本名エリソン・ファグンテス・ドス・サントス=と契約を結ぶ方針を固めた。  イタカレはブラジルのバイーア州出身で181センチ、81キロ。10日から札幌の練習に参加。20日、サテライトチームのFWとして北翔大との練習試合に出場し、前半に1ゴールを挙げた。  三浦監督は試合後、「体が大きく、日本人にない強さを持っている」と評価し、HFCの三上強化部長も「直さなければならない点は多いが、ゴール前の落ち着きなど、FWとして必要な資質を持っている」と述べた。  イタカレは「自分の力は出せた。チームはみんな優しく自分を迎えてくれた」と加入に意欲を見せた。(北海道新聞 引用)

2007年8月19日日曜日

「白い恋人」撤去 道内菓子会社、追加注文で増産態勢 繁忙期に拍車

石屋製菓(札幌)が看板商品「白い恋人」の賞味期限を改ざんするなどしていた問題の余波で、観光土産を扱う他の道内メーカーが増産態勢に入っている。石屋製菓の商品撤去で空いたスペースを埋めようと、土産店から相次ぎ追加注文を受けているためだ。もともとフル生産に追われる繁忙期だけに、「生産が追いつかない」(道央の菓子メーカー)との声も出ている。  観光客らがあふれる新千歳空港の土産店から石屋製菓商品が一斉に姿を消したが、そのスペースにはライバル会社の商品が陣取る。  空港の土産物店は商品の置き場所が売り上げのカギを握ると言われる。このため多くの店では人気商品の「白い恋人」が最も恵まれたスペースを占めることが多い。ある関係者は「売り上げの半分弱を『白い恋人』に頼ってきたようなところは少なくない」と話す。  好条件のスペースを埋める代替商品の確保に向け、土産店などではメーカーに追加注文を発注。これを受け、道内の多くの菓子メーカーでは「最近では最も生産量が多くなっているはず」と口をそろえる。  専門紙「流通しんぽう」(札幌)の田中創代表によると、「撤去で空いた売り場はロイズコンフェクト(札幌)や六花亭製菓(帯広)、ホリ(砂川)など中堅以上のメーカーの商品で埋まっている場合が多いようだ」と話す。  ただ、「白い恋人」の知名度と人気は圧倒的で“第二の白い恋人”と呼ばれる商品が出るかどうかは微妙。一連の不祥事を経ても、業界では「石屋製菓が操業再開すれば、トップ商品に復帰するのは案外早いのでは」(空港ビジネスに詳しい商社幹部)との見方もある。(北海道新聞 引用)

2007年8月17日金曜日

条例制定に向けアンケート実施 温暖化防止 道議会民主のチーム

来年七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向け、「地球温暖化防止条例」制定を目指す道議会の民主党・道民連合のプロジェクトチーム(PT)が、本格的に動き始めた。道民参加の条例案作りを目指し、インターネットを活用したアンケートを実施。寄せられた回答を踏まえて原案をまとめ、来年二月開会予定の定例道議会に条例案を提案する方針。  道議自らが策定する「議員提案条例」を強化する取り組みの第一弾で、条例案作成後に道民意見を公募する一般的なパブリックコメントに先立ち、原案作りの段階から意見を募るのが特徴。  アンケートは全二十問で、国や道が今後取り組むべきだと思う温暖化防止策や、現在行っている身近な省エネ対策などを答えてもらう。  PTは、民主党・道民連合の道議十四人で六月末に発足。  北海道洞爺湖サミットで環境問題が主要テーマとなることを踏まえ、条例を制定することで、北海道で取り組むべき温暖化対策と行政や道民、企業の果たす役割を明文化したい考え。  アンケートは、PTのホームページ(HP)で九月五日まで受け付ける。HPのアドレスはhttp://so-do.jp/。問い合わせは民主党・道民連合(電)011・231・4111(内線33・151)へ。 (北海道新聞 引用)

2007年8月13日月曜日

サミット準備*規制の全体像知りたい

来年七月に開催される主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に向け、政府と道が宿泊先確保の基本構想を固めた。  各国の政府関係者二千人は洞爺湖畔、内外の報道関係者四千人は後志管内留寿都村に集中的に宿泊させる。一方で、一般客は両地区での宿泊を認めない、という内容だ。  地元にとっては、予想以上に厳しい規制だ。  しかも、宿泊を制限する日数について、外務省と道との間で説明が食い違い、混乱を招いた。  これでは、地元から反発が出るのも当然だろう。ホテルや商店の営業など、地元経済にも影響しかねない。  厳しい制限は、警備が理由だ。二○○一年の米中枢同時テロ以降、サミット警備は一段と強化されてきた。  地元も、警備に一定の理解を示してはいる。だが、情報の錯綜(さくそう)は、行政と地元の信頼関係を傷つけた。今回の件を教訓とすべきだろう。  サミットまで一年を切った。政府と道は、準備体制がようやく整い、動きだしたところだ。  首脳会議の段取りはまだ先で、今は宿泊や交通などを調整中という。当面は外務省が方向を決め、道が地元対応などで動く役割分担だ。  外務省からの情報がまだ乏しく、道との連絡も不十分な点が混乱を招いた。行政の初歩的ミスはいただけない。  食い違いが出たのは宿泊制限期間だ。道は外務省の意向として、来年七月一日から十一日までと伝えていた。  ところが、外務省職員が先週、地元で初めて説明したのは、六日から十日まで。六日より前の予約を、すでに断り、実害の出たホテルもあった。  七月は観光本番の時期だ。来年に向け、ツアーの仕込みは始まっている。規制内容を知るのが、少し遅れただけでも、販売面で影響を受ける。  規制内容は地元がいち早く知りたい情報だ。だからこそ、政府と道には、きめ細かい配慮を求めたい。  観光関係だけではない。厳しい交通規制や検問なども予想される。これらの具体的な内容は示されていない。  通勤や通学、さらに病院に向かうバスやマイカーは、不自由なく規制地域を出入りできるのだろうか。これも、住民にとっては気がかりだ。  規制の全体像はどうなっているのか。テロ対策を名目に、過剰な警備や、必要のない規制まで計画されてはいないのだろうか。  これらを決めるにあたっては、警察庁や国交省、環境省など多くの省庁が関与する。連絡調整が重要だ。  その上で、必要な情報を、早く正確に、地元に伝えるべきだろう。  サミットは、北海道を世界にアピールするまたとない機会となる。成功には、地元の理解と協力が不可欠だ。(北海道新聞 引用)

2007年8月8日水曜日

違法ザリガニを飼育・販売 容疑で28歳経営者を逮捕 

野生化すると生態系に影響を及ぼすため外来生物法で飼育が禁止されているオーストラリア原産のザリガニ「ヤビー」、札幌手稲署提供=を販売していたとして、札幌手稲署は7日、札幌市手稲区富丘2の3、ペットショップ「トロピカル・ジェム」経営、松谷元気容疑者(28)を同法違反(飼育などの禁止)容疑で逮捕した。道警生活環境課によると、同法違反事件は道内初。
 調べでは、松谷容疑者は3日午前11時半ごろ、同店内でヤビーを販売目的で飼育していた疑い。
 2、3年前に1匹2000~3000円で10匹仕入れたといい、7万9800円の値が付いた1匹が売れ残っていた。体長14センチで鮮やかな青色。「価値があるので捨てられなかった」と供述しているという。
 同法は05年6月施行。販売目的で飼育した場合の罰則は3年以下の懲役か300万円以下の罰金。ヤビーは06年2月、飼育が禁止される「特定外来生物」に指定された



(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年8月6日月曜日

国後島訪問団、追突され2人軽傷 ビザなし渡航、初の事故

ビザなし渡航で国後島を訪れていた日本側訪問団第4陣(団長=深沢宗明・道教委教育指導監)の団員2人が追突事故に巻き込まれ、軽傷を負っていたことが5日分かった。ビザなし渡航は92年に始まり、これまでに日本人約8000人が北方四島を訪問したが、交通事故によるけが人が出たのは初めて。
 主催団体の「北方四島交流北海道推進委員会」(札幌市中央区)や道などによると、負傷したのは根室管内羅臼町立春松中の根本渉教諭(41)と根室教育局生涯学習課の中井清一主査(48)。
 2人は他の団員と3人で4日午前9時10分ごろ、ロシア人の運転するRV(レジャー用多目的車)で国後島オホーツク海側の名勝・材木岩へ向かう途中、未舗装道路で別のロシア人の車に追突され、車の天井に頭をぶつけた。
 同行の医師が診察したところ、2人とも軽いむち打ち症で、そのまま訪問を続けているという。
 同推進委は「団員は傷害保険に一括して加入している。北方四島でも適用できる保険と聞いているが、詳しいことは分からない」と話している。一行は教育関係者と青少年の計64人で構成、3日から3泊4日の日程で訪問中。チャーター船で6日正午ごろ、根室市根室港に戻る。


(毎日新聞 北海道版 引用)

2007年7月25日水曜日

きょう東京V戦 リーグ戦100試合目 「聖地厚別」で勝利を

 J2第29節は21日、各地で6試合が組まれ、首位の札幌は午後4時から札幌厚別公園競技場で4位の東京Vと対戦する。札幌にとっては、J参入後の同競技場でのリーグ戦100試合目。数々のドラマを生み出してきた「聖地厚別」の節目の試合を勝利で飾りたい。  今季、東京Vに2戦2勝の札幌だが、このカード勝ち越しがかかる一戦は厳しい試合となりそうだ。東京Vは第1クールこそ9位と出遅れたが、第2クール以降は本来の力を発揮し、4位まで順位を上げてきた。札幌の三浦監督は「第2クールだけ見ると東京Vは(獲得勝ち点が札幌に次いで)2位と、力のあるチームだ」と、警戒感を強くする。  東京Vは現在得点ランキング1位の18ゴールをマークしているFWフッキを中心に攻撃力の強さが際立っている。札幌は1-0で勝利を収めた前回の対戦と同様、4バックを中心にしっかり守って、カウンターからの得点機に活路を見いだすことになる。  札幌は試合前日の20日、宮の沢白い恋人サッカー場(札幌市西区)で軽めの調整。先発メンバーは2トップがダビと中山、中盤の左サイドは西谷、右サイドはカウエ、ダブルボランチは大塚、芳賀の見込み。4バックは左から西嶋、ブルーノクアドロス、曽田、西沢、GK高木が濃厚。U-20(20歳以下)W杯から帰国した藤田は、けがのためベンチ入りしない見通し。

(北海道新聞より引用)

2007年7月17日火曜日

チンドン屋の心得伝えたい 札幌の男性、体調崩して後継者探し

 来たれ、未来のチンドン屋さん-。札幌市南区定山渓の川北与一郎(本名・安田澄雄)さん(79)が、若き日に独自に培った「チンドン屋」の技と心得を伝える後継者を探している。いま体調を崩し、長時間立ち続けるのは難しいが、「伝授した人と一緒に、夕張やサミットなどを盛り上げたい」とチンドン魂を燃やす。

(北海道新聞より引用)

2007年6月25日月曜日

仏高級ホテル「メルキュール」札幌進出 エンペラー跡に09年

三井不動産(東京)が、札幌・ススキノの旧アオキビル(札幌市中央区南四西二)の跡地に地下一階地上十六階建ての複合商業ビルを建設することが二十一日、分かった。四-十六階には仏大手ホテルチェーン・アコーグループの高級ホテル「メルキュール」が道内に初進出。今年十月に着工、二○○九年春ごろのオープンを目指しているとみられる。
 札幌や釧路で飲食店などを手掛ける青木商事(札幌)が運営していた旧アオキビルは、昨年九月まで三十三年間にわたって営業してきた老舗キャバレー「エンペラー」を擁したススキノの名物ビル。昨年秋で営業を終了し、現在解体作業に入っている。
 関係者によると、三井不動産は同ビル解体後に約二千平方メートルの敷地の大半を取得し、残りの部分も青木商事から借地して開発を進める。建設する複合商業ビルは延べ床面積が約一万六千平方メートルで地下一階が駐車場、地上一-三階部分には飲食店がテナントとして入る予定だ。
 アコーグループのホテルでは○五年に旧ホテルアーサー札幌をリニューアルし、ノボテルとして札幌に進出。今回進出するメルキュールは、国内では銀座(東京)や成田(千葉)で展開されている高級シティホテルで、札幌ではシングルとツイン主体に、客室数は二百八十-三百室程度になるとみられている。

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2007年6月21日木曜日

「舞妓はんきれい」 映画PRで本場京都から JR札幌駅

 京都の花街・先斗(ぽんと)町の舞妓(まいこ)二人が九日、JR札幌駅の特設ステージで本場の舞を披露し、観光客や市民らを沸かせた。
 東宝系で十六日から公開される映画「舞妓Haaaan!!!」(まいこはーん)のPRのため、北海道東宝が企画した。ともに十九歳の市真芽(いちまめ)さんと市奈(いちな)さんが、「京の四季」など二つの舞を披露。「結った髪の毛は一週間ほどそのまま。寝るときも高い枕です」などとエピソードを紹介した。
 あでやかな姿に、通りがかった人たちも足を止め、カメラ付き携帯電話で写真を撮る人も。一緒に記念撮影をした札幌・平和通小四年の小林梨奈(りな)ちゃん(9つ)は「とてもきれい。京都に行ってみたくなりました」と話していた。

(北海道新聞より引用)

2007年6月19日火曜日

札幌デリヘル

夜はどこまでも続いていきます。

だから札幌デリヘルがお供になります。

どこまでも味方になってくれますよ!

2007年6月14日木曜日

羽田 健太郎さん(はねだ・けんたろう=ピアニスト、作曲家)

2日午後11時53分、肝細胞がんのため死去、58歳。東京都出身。葬儀・告別式は7日午前10時から東京都港区元麻布1の6の21、善福寺で。喪主は妻幸子(さちこ)さん。
 クラシックからポピュラー、映画、CM音楽まで幅広く演奏、作曲し、テレビ番組にも数多く出演。テレビ朝日-北海道テレビ(HTB)「題名のない音楽会21」の司会で親しまれたほか、報道番組「ニュースステーション」でピアノ演奏を披露するコーナーも担当し、人気を集めた。
 札幌交響楽団ともたびたび共演している。定期演奏会には1987年7月と93年7月にソリストとして出演。札響との共演は2006年3月19日に苫小牧市民会館で開かれた「題名のない音楽会21」の収録公演で指揮と司会を務めたのが最後となった。このほか、93年10月、苫小牧市市制施行45周年などを記念した混声合唱組曲「勇払原野」を作曲した。

(北海道新聞より引用)

2007年6月11日月曜日

札幌市議会政務調査費 使途公開率39% 06年度 使用率横ばい98%

 札幌市議会(定数六八)は一日、二○○六年度に各会派に支給した政務調査費の収支報告書と、使途を示す額面五万円以上の領収書を公開した。七会派合わせた支出総額は三億千七百九十五万円で、このうち領収書が公開されたのは一億二千三百九十七万円。公開率は39・0%にとどまり、なお六割以上の使途が不透明だ。
 公開は昨年に続き二回目。七会派への交付総額は三億二千四百万円で、七会派が実際に使用した「使用率」は昨年度とほぼ同じ98・1%だった。公開された領収書は五百五十枚で、公開率は昨年度に比べ2・2ポイントアップした。
 報告書によると、使途は、各議員や会派が発行する活動報告などの「広報費」が全体の34・7%にあたる一億千三十一万円で最多。続いて「人件費」六千五百六万円(20・5%)、「事務所費」四千二百四十四万円(13・3%)。会派別の公開率は民主党・市民連合が73・8%で最高、最低は公明党の16・8%だった。
 札幌市議会の政務調査費は、議員一人当たり年間四百八十万円が会派に支給される。支給額は全国五位で、道内市では札幌が突出して高い。
 領収書公開は、全国十七政令指定都市議会のうち、十市議会が行っており、五万円以上の公開は札幌を含め八市議会、静岡、浜松は全面公開している。札幌市議会は○九年六月から全面公開する方針を決めているが、市民の間で実施前倒しを求める声が高まっている。
 収支報告書と領収書は、札幌市役所内の市議会図書室で閲覧できる。

(北海道新聞より引用)

2007年6月7日木曜日

エア・ドゥ 4期ぶり経常赤字 スカイマーク参入で

 北海道国際航空(エア・ドゥ、札幌)が二十五日発表した二○○七年三月期単独決算は、売上高が二百九十九億二千万円と前期よりも1・2%増えたものの、経常損益は過去最高だった前期の二十一億七千百万円の黒字から三億四千四百万円の赤字に転落した。スカイマーク(東京)の新千歳-羽田線参入に伴う価格競争の激化や、原油価格高騰に伴う燃料費上昇によるもので、経常赤字は四期ぶり。
 純損益も前期の二十二億五千五百万円の黒字から七億四千百万円の赤字に転落した。純損失計上は五期ぶりで、○二年六月に民事再生法申請して再建に着手してからは初めてとなる。
 主力の新千歳-羽田線の運賃割引を強化した結果、売上高の伸びは約三億六千万円にとどまった。その一方で、燃料費上昇や、○六年二月就航の女満別-羽田線の運航費用増加で、営業費用が前期よりも約二十七億円膨らんだ。また機材整備引当金を見直し、四億六千万円の特別損失を計上した。
 全路線の旅客数は前期比10・4%増の百五十六万九千七百二十八人、搭乗率は同1・6ポイント減の73・8%。新千歳-羽田線の搭乗率は同4・1ポイント減の76・3%だった。
 ○八年三月期は売上高三百億円、経常利益二億円、純利益五千万円を見込む。

(北海道新聞より引用)

2007年6月6日水曜日

今季初の5連勝 福岡に2-1で逆転勝ち 首位キープ

 J2首位のコンサドーレ札幌は第18節の27日、福岡県東平尾公園博多の森球技場で6位の福岡と対戦、2―1で逆転勝ちして今季初の5連勝を飾った。札幌は12勝3分け2敗で勝ち点を39に伸ばし、トップをがっちりキープした。  札幌は前半、先制点を許したものの、後半2分、西谷が同点ゴールを決め、さらにロスタイムには石井が決勝ゴールを決めた。

(北海道新聞より引用)

2007年6月3日日曜日

看護師の副院長急増 04年の3倍、道内は8病院 患者に近い視点反映へ

 副院長に看護師を起用する病院が全国で急増している。全国病院事業管理者等協議会(事務局・川崎市)の調査では一日現在、約九千の病院のうち百六十八カ所で就任、二○○四年の五十一カ所の三倍に増えた。病院側は、患者と密に接する看護師の視点を病院運営に反映、患者本位の医療を充実させて経営改善につなげる考えだ。
 独立行政法人化や赤字経営で改革を迫られた大学病院や公立病院で目立って増えているのが特徴。大学病院では二○○四年には三カ所だったが、現在は二十八カ所と、約九倍になった。公立病院も十四カ所から約三倍の四十三カ所に増えた。
 道内でも東札幌病院が一九八七年に全国で初めて導入したのを皮切りに、札幌医大病院、市立札幌病院、網走脳神経外科リハビリテーション病院など八カ所に。昨年まで二十年間、副院長を務めた石垣靖子理事は「看護の重要性が認められたことの表れ。医師との共同作業がやりやすくなる」と意義を強調する。
 看護師の副院長は、患者サービスを担当することが多い。赤字に苦しんできた市立札幌病院では、昨年四月から看護師を副院長に登用。この副院長を中心に、サービスアップ推進委員会を発足。投書箱の声を反映させ、面会時間を延長し、病室の洗面台に棚を設置するなどきめ細かな改善に取り組む。
 札幌医大病院も四月、独立行政法人化を機に看護部長に副院長を兼任させた。担当は患者サービスなど。「サービス充実を通して、病院の質を向上させることが、経営面でもプラスになる」(同病院)と期待する。
 医療法では病院長を医師に限定、看護師は院長になれない。だが、医師は専門科以外には目が届きにくい側面がある。医師で病院の経営改革に取り組んできた武弘道・同協議会長は「患者本位の医療充実につながる動き。病院スタッフの半数以上を占める看護師も経営に目を向けるようになる」と利点を指摘する。

(北海道新聞より引用)

2007年6月1日金曜日

一緒に歩もう漫画道 道内プロ、若者に魅力語る催し 札幌で27日

 道内の新人漫画家をゲストに招いて、漫画家志望の若者たちにプロの魅力や厳しさを伝える交流イベント「North MANGA Youth」が二十七日、札幌市中央区南一西一三の「SOSO CAFE」で開かれる。漫画家のアシスタントも務める若手イラストレーターが、地域密着で漫画を描き続ける若手のネットワークをつくりたいと企画した。
 「ゆるゆる対談」と題し、札幌の専門学校を卒業して今年、東京の大手出版社の少年漫画誌でデビューした中村恵三朗さん、少女漫画誌でデビューして二年目の香山梨緒さんと、専門学校講師も務めるベテランのイラストレーター桃田百合若(ゆりわか)さんが、アイデアの出し方や売り込みの苦労など、さまざまな話を繰り広げる。
 企画したのは、札幌在住の漫画イラストレーター、椿かすがさん。著名漫画家いがらしゆみこさん(札幌在住)のアシスタントも務めており、「北海道に根付いて作品を発表する仲間を増やしたい」と話している。
 開催時間は午後一-三時。参加対象は、オリジナル漫画を描いている高校生以上。名前やイラストをあしらった自己紹介カードを各自十五枚程度持参する(コピー可)。参加費千円(一ドリンク付き)。
 希望者は、前日までに名前、年齢、性別、職業を椿さんに電子メールで送る。アドレスはtsubaki-samasama@infoseek.jp

(北海道新聞より引用)

2007年5月31日木曜日

札幌市就業サポートセンター 官民共同先行例に注目

 全国で唯一、官民共同で無料職業紹介を行っている札幌市就業サポートセンター(北区北二四西五、札幌サンプラザ一階)が注目を集めている。経済財政諮問会議が先に、ハローワーク(公共職業安定所)の無料職業紹介について市場化テスト実施を決め、民間開放の検討が始まったためで、さっそく厚生労働省などが視察に訪れた。官民共同の先行例として格好のモデルケースになっている。
 ハローワークと民間業者が求人求職情報をやりとりすることは職業安定法で禁じられていたが、札幌市は構造改革特区に申請、認定されたことで二○○四年十月に同センターを開設した。同センターにはハローワークプラザ北24と、市が委託するキャリアバンク(札幌)、東京リーガルマインド(東京)の職業紹介業者二社が同居し、それぞれが職業紹介を行う。
 ○四年度は半年の運営で相談六千三十件、就職は四百九十八人。○五年度は相談一万三千六百九十二件、就職千二百八十七人、○六年度は相談一万四千九百七十七件、就職千三百七十七人で、相談件数、就職人数とも実績を挙げつつある。
 ただ、ハローワークが実績、規模とも圧倒しているため、官民それぞれが運営する中で特徴を生かした役割分担をしつつある。ハローワークは登録企業が年間十万件以上あり、自己検索できるパソコン八台を備えているため働きたい業種や方向性が明確な人に便利だ。一方、民間二社はカウンセリングが中心で「一人一人にきめ細かく対応し、仕事に関するあらゆる相談に応じる」と口をそろえる。セミナーを頻繁に開いて書類作成、面接の仕方も指導する。
 こうした中、厚生労働省が十八日、富山市議の一行が二十二日に視察に訪れた。市は「官民協力して少しでも雇用環境の改善に役立てば」と期待している。問い合わせは同センター(電)738・3161へ

(北海道新聞より引用)

2007年5月30日水曜日

「ユーパロの湯」運営 羽柴氏親族企業は選外 札幌の介護会社受託

 【夕張】夕張市観光施設指定管理者選定委員会(委員長・河西邦人札幌学院大教授)は二十二日、同市が所有する日帰り温泉施設「ユーパロの湯」と隣接パークゴルフ場の運営委託先に、札幌の介護事業会社を選定した。四月の市長選で藤倉肇市長に敗れた羽柴秀吉氏の親族経営企業は選外となり、選挙後の「共闘」はならなかった。
 両施設は市所有の観光施設のうち、最後まで委託先が未定だった。応募二社の中で指定管理者に選ばれたのは、札幌市内で介護事業を展開するシルバーリボン(札幌、竹内晴子社長)。河西委員長は選定理由として《1》本業の介護事業本体が安定《2》石狩市の日帰り温泉施設経営企業と関係があり、温泉事業の早期再開が期待できる-の二点を挙げた。
 市は今後、同社を指定管理者候補に決定し、五月末の臨時市議会に提案。議決されれば、六月下旬にも営業が再開される見通しだ。
 一方、羽柴氏の親族が経営する羽柴環境化学工業(青森県五所川原市)は「修繕費の資金調達が明確ではない」などの理由で選ばれなかった。同社の日村久取締役は「(選定結果を)真摯(しんし)に受け止めるが、夕張市民のために必ず何か事業を行いたい」と話した。

(北海道新聞より引用)