2007年8月19日日曜日

「白い恋人」撤去 道内菓子会社、追加注文で増産態勢 繁忙期に拍車

石屋製菓(札幌)が看板商品「白い恋人」の賞味期限を改ざんするなどしていた問題の余波で、観光土産を扱う他の道内メーカーが増産態勢に入っている。石屋製菓の商品撤去で空いたスペースを埋めようと、土産店から相次ぎ追加注文を受けているためだ。もともとフル生産に追われる繁忙期だけに、「生産が追いつかない」(道央の菓子メーカー)との声も出ている。  観光客らがあふれる新千歳空港の土産店から石屋製菓商品が一斉に姿を消したが、そのスペースにはライバル会社の商品が陣取る。  空港の土産物店は商品の置き場所が売り上げのカギを握ると言われる。このため多くの店では人気商品の「白い恋人」が最も恵まれたスペースを占めることが多い。ある関係者は「売り上げの半分弱を『白い恋人』に頼ってきたようなところは少なくない」と話す。  好条件のスペースを埋める代替商品の確保に向け、土産店などではメーカーに追加注文を発注。これを受け、道内の多くの菓子メーカーでは「最近では最も生産量が多くなっているはず」と口をそろえる。  専門紙「流通しんぽう」(札幌)の田中創代表によると、「撤去で空いた売り場はロイズコンフェクト(札幌)や六花亭製菓(帯広)、ホリ(砂川)など中堅以上のメーカーの商品で埋まっている場合が多いようだ」と話す。  ただ、「白い恋人」の知名度と人気は圧倒的で“第二の白い恋人”と呼ばれる商品が出るかどうかは微妙。一連の不祥事を経ても、業界では「石屋製菓が操業再開すれば、トップ商品に復帰するのは案外早いのでは」(空港ビジネスに詳しい商社幹部)との見方もある。(北海道新聞 引用)

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