2007年8月30日木曜日
地方志望の医師奨学金 まず札医大5人に
医師不足解消策として、卒業後の地方病院勤務を条件に道内の医大入学者へ奨学金を支給する「地域枠」制度が、初年度となる来年度は札医大のみが参加し、定員は五人でスタートする見通しとなった。二十九日に開かれた道医療対策協議会の医師養成検討分科会(座長・北良治空知管内奈井江町長)で報告された。 地域枠は道が推進し、卒業後二年間の臨床研修を含む九年間、道内の自治体病院や診療所などに勤務した場合、入学金や授業料などの奨学金の返済が免除される制度。 北大と札医大、旭医大の三医大のうち、北大は「総合大学のため医学部だけの地域枠設定は困難」とし、当面は導入を見送る立場を示していた。二十九日の分科会では、旭医大の吉田晃敏学長が「奨学金で学生を縛ることはできない。来年度の入試要項も既に作成している」などと述べ、初年度の参加を見送る考えを明らかにした。 ただ、旭医大は奨学金は出さないものの、道北や道東での勤務を条件とする独自の推薦入学制度(募集枠十人)の導入を予定。国の動向を見ながら、二○○九年度以降は道の地域枠との連動も検討するとした。 地域医療の担い手養成を巡っては、厚生労働省が道の制度とは別に、医師不足が深刻な地域にある医学部の入学定員を増員し奨学金を支給する方針を固め、三十日にも概算要求する。道内では最大十五人の定員増が見込まれている。(北海道新聞 引用)
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