2007年11月19日月曜日

ジャパンのHAM「久&勝」が明暗リレー

W武田のジャパンデビューは明暗が分かれた。08年北京五輪を目指す野球日本代表候補が18日、ソフトバンクとの練習試合をサンマリンスタジアム宮崎で行い、日本ハムの武田久(29)武田勝(29)の両投手が中継ぎでそろって登板。ともに1イニングだったが久が1失点、勝が3者凡退に抑えた。代表生き残りへ、久&勝のHAMの中継ぎコンビの戦いは続く。試合は4-2でプロ相手に初勝利した。
 そろって球場を引き揚げた2人の表情は好対照だった。ともにジャパンの縦じまユニホームを着ての初マウンドで、ほろ苦かった武田久、まずまずの感触をつかんだ武田勝。左右こそ違うが、両投手の実戦デビューは、結果がくっきり分かれた。
 先の出番は久だった。3番手で7回に登板。先頭井手にフルカウントから、137キロ直球を打たれ左中間二塁打を許した。続く小斉に右前適時打を献上し、あっさり1失点。「しっくりこなかった。実戦感覚? その辺ですかね。いい意味で緊張感はあったんですが…」。反省の言葉が続いた。
 勝は4番手で登場した。3人を凡打に打ち取り無失点。17日から配置されている国際審判員について「ボールと思ったものが何球か取ってもらった。ストライクゾーンが広いのでコンビネーションをうまく使っていきたい」と好感触。それでも城所の遊直は「本番は打たれている」と反省も忘れなかった。
 現在、星野ジャパン最終候補の投手は14人。本番となる台湾でのアジア予選(12月1~3日)まで数人の落選が見込まれるサバイバル戦だ。勝は同じ左腕の高橋尚、長谷部がライバルで、右腕の久は小林宏、加藤らと中継ぎの座を争うことになりそう。調整段階とはいえ、代表入りへ結果が求められている。
 ジャパン初登板に「緊張して足がガクガクだった」という勝は「いつでも行ける準備をしたい」とフル回転を誓う。久は「これからしっかり(調子を)上げていかないといけない」と雪辱を期す。宮崎遠征中は2人で外出もするHAMのW武田が、残留をかけ投げ続ける。

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