札幌市議会(定数六八)は一日、二○○六年度に各会派に支給した政務調査費の収支報告書と、使途を示す額面五万円以上の領収書を公開した。七会派合わせた支出総額は三億千七百九十五万円で、このうち領収書が公開されたのは一億二千三百九十七万円。公開率は39・0%にとどまり、なお六割以上の使途が不透明だ。
公開は昨年に続き二回目。七会派への交付総額は三億二千四百万円で、七会派が実際に使用した「使用率」は昨年度とほぼ同じ98・1%だった。公開された領収書は五百五十枚で、公開率は昨年度に比べ2・2ポイントアップした。
報告書によると、使途は、各議員や会派が発行する活動報告などの「広報費」が全体の34・7%にあたる一億千三十一万円で最多。続いて「人件費」六千五百六万円(20・5%)、「事務所費」四千二百四十四万円(13・3%)。会派別の公開率は民主党・市民連合が73・8%で最高、最低は公明党の16・8%だった。
札幌市議会の政務調査費は、議員一人当たり年間四百八十万円が会派に支給される。支給額は全国五位で、道内市では札幌が突出して高い。
領収書公開は、全国十七政令指定都市議会のうち、十市議会が行っており、五万円以上の公開は札幌を含め八市議会、静岡、浜松は全面公開している。札幌市議会は○九年六月から全面公開する方針を決めているが、市民の間で実施前倒しを求める声が高まっている。
収支報告書と領収書は、札幌市役所内の市議会図書室で閲覧できる。
(北海道新聞より引用)
2007年6月11日月曜日
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