2007年9月18日火曜日

北海道洞爺湖サミット 悩ましい夫人視察日程 首相辞任、ホスト役も未定

政府は、来年七月の北海道洞爺湖サミットで実施予定の首脳夫人(配偶者)の視察プログラム作りに頭を悩ませている。海外メディアにも取り上げられる同プログラムは日本と北海道をアピールする絶好の機会だが、「底が浅いものでも困る」(外務省)。突然の安倍晋三首相の退陣表明で意見を聞くべきファーストレディーが定まらないことも作業に影響している。  洞爺湖サミットの日程は七月七日から三日間。夫人の視察は中日の八日が想定され、視察先は三、四カ所程度とされている。道は既に、道内自治体から寄せられた要望などを基に、政府に候補地リストを提示した。その中では有珠山噴火の様子を体感できる火山科学館(胆振管内洞爺湖町)が「展示がよくまとまっている」(外務省)と好印象を与えている。  政府はまた、過去のサミットで実績がある教育・福祉施設の訪問や、環境に関する先進的な取り組みの視察を検討課題に挙げているが、現状では固まっていない。制約を受けるのが移動距離と時間。長距離移動は、参加各国から不満が出る恐れがあり、政府はコンパクトにまとめたい意向だ。  北海道洞爺湖サミット道民会議(高橋はるみ会長)は十月にも、首脳の配偶者に対し北海道の魅力を発信する「配偶者プログラム」を策定し、政府に提案する方針。政府はこの提案も考慮し視察先選定を進める方針だ。  夫人関係の行事は、ホスト役を務める議長国の夫人の意向も尊重される。突如辞任を表明した安倍晋三首相の昭恵夫人に代わり、次のファーストレディーが誰になるのかも最終決定に向けた焦点。ただ、次期政権がサミットまで持つのかどうかなども作業に当たっての不安材料になりそうだ。(北海道新聞 引用)

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