2007年12月28日金曜日

深川市は0・7%減 08年産米 道が生産数量決定

道は二十六日、二○○八年産米の生産計画の目安となる市町村別の生産目標数量を決めた。国が決めた全道の目標数量が本年比1・2%減となったことを受け、道内で米を生産している全九十六市町村が数字を下げ、減産の見通しとなった。
 道は、過去の収量や一等米の比率などから市町村を五グループに分け、評価が高かったグループほど生産減の幅を小さくした。最上位グループに入った深川市や上川管内鷹栖町など二十二市町は同約0・7%減、最下位となった札幌、小樽両市など十九市町村は同約2・5%減となった。
 国は○八年産米について、全国の生産目標数量を同1・6%減の八百十四万九千七百二十トンとしたが、道内は好調な販売実績や過剰作付けをしなかったことを評価し、同1・2%減の五十九万八千九百三十トンと決めた。

2007年12月24日月曜日

釧路星園は全国が最終舞台/高校スケート

<全道高校スケート:スピードスケート>◇最終日◇23日◇苫小牧・ハイランドスポーツセンター屋外リンク◇男女計4種目
 女子3年生3人だけで出場した釧路星園は、09年3月での閉校が決まっており、今大会の出場はこれが最後になった。全競技が終わった後、部旗を持ってリンクを1周した。長く休部していたが、82年に橋本裕治監督(50)が復活させ、今年で26年目。岡崎朋美、三宮恵利子ら五輪選手を輩出した。同監督は「インターハイが星園で出る最後の大会。私が最後まで見守る」と来年1月のラスト舞台に目を向けた。

2007年12月19日水曜日

ミート社 偽装事件の捜査終結 元社長の容疑 一部は起訴猶予

苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(破産手続き中)の食肉偽装事件で、札幌地検は十八日、取引先十四社に偽装ミンチを販売し約千二百万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで追送検された元社長の田中稔被告(69)=詐欺、不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で起訴済み=を、起訴猶予処分とした。また、処分保留で釈放されていた、田中被告の三男の元専務(34)ら同社元幹部三人については、いずれの容疑でも起訴猶予処分とした。これで一連の事件の捜査は終結した。  札幌地検は、追送検された詐欺容疑について、一社当たりの被害金額が比較的少ないことなどを理由に、起訴を見送った。一方、元幹部ら三人を起訴猶予とした処分理由は「従業員として田中被告の指示に従うしかなく、積極的に関与していたとは言えない」などと説明している。  田中被告ら四人は、牛肉に豚肉などを混ぜたミンチを「牛ひきにく」と表示を偽って取引先十七社に販売したとして、不正競争防止法違反(虚偽表示)で逮捕、このうち三社から三千九百万円をだまし取ったとして詐欺容疑で追送検され、同被告のみが起訴された。  さらに四人は、残りの十四社から約千二百万円をだまし取った詐欺容疑についても、追送検されていた。

2007年12月15日土曜日

内藤後援会が入会希望者殺到でKO寸前?

内藤後援会がノックダウン寸前!? プロボクシングのWBC世界フライ級王者で豊浦町出身の内藤大助(33=宮田ジム)の豊浦後援会が運営危機に陥っていることが13日、分かった。亀田大毅(18=協栄ジム)を破った10月11日の初防衛戦後、後援会への入会希望者が北海道のみならず全国から殺到。会報の郵送料など経費がかさみ、財政が逼迫(ひっぱく)している。予想を超える内藤人気が思わぬところに波及している。
 内藤本人は大毅に完全勝利を果たしたが、後援会はフラフラ状態だった。内藤人気が思わぬ余波を引き起こしている。豊浦町後援会が募集する08年度会員数が、亀田大毅戦前の2倍強の420(法人30、個人390)を超えた。全国からの応募が増えたことで逆に経費がかさみ、後援会の財政が逼迫している。後援会の正源昭事務局長(55)は「うれしい悲鳴だがパニック状態」と現状を話す。
 後援会は98年の発足以来、1口個人1000円、法人5000円の年会費を集め、会員証、ポスター、グッズなどを製作してきた。問題となっているのは道外会員の増加で郵送代などが予想以上にかかること。来年度分の年会費は現在約57万円集まっているが、経費を差し引くとギリギリだという。同事務局長は「会員証を手作りにして経費を抑えている。赤字ではないが厳しい」と窮状を訴える。
 さらに祝勝会などのイベント開催費用など、想定外の支出も増加。支出が収入を超え、不足分を後援会幹部の持ち出しで補っているのが現状だ。労力も相当の負担で10月以降は膨大な会員証、郵便物などの作製を同町職員の手を借りながら休みを返上して行っている。
 「誰にでも参加してもらいたい」(同事務局長)ため会費の値上げの予定もなく、打開策には大口のスポンサーを見つけるしかない。来年、ポンサクレックとの防衛戦が決まれば再び応援ツアーを組む。また、内藤記念館の構想などもあり資金は必要だ。同事務局長は「内藤は息子みたいなもの。大口のスポンサーがついてほしい」と懇願する。大事な“息子”のため、後援会も倒れるわけにはいかない。

2007年12月14日金曜日

道内、今夜から大雪

道内は十三日夜から十四日昼にかけ、低気圧が急速に発達しながら接近する影響で、道東を中心に局地的な大雪となる見通し。札幌管区気象台は雪崩や交通障害などに注意を呼びかけている。  同気象台によると釧路や根室、十勝管内では、十四日正午ごろまでの降雪量が多い地域で四○センチ前後に達する見込み。道南や道央、道北でも二○-三○センチの降雪とみられる。道東は海上の最大風速が二五メートル、波の高さは六メートルの大しけの見込み。陸上でも最大風速一八メートルと、吹雪が予想される

2007年12月12日水曜日

浅井被告有罪 学園私物化の罪は重い

学校法人浅井学園の経費流用事件で、理事長を十五年間務めていた浅井幹夫被告に実刑判決が下った。  札幌地裁が、四つの起訴事実すべてについて有罪とし、懲役四年六カ月を言い渡した。  大学学長も兼務する立場にありながら、学園をまさに私物化していた。モラルの乏しさ、教育者としてあるまじき犯罪行為にあらためて憤りを覚える。実刑判決は当然だろう。  同学園は一九五七年の法人設立以来、浅井被告の父親が初代理事長を務め、二代目が前理事長だった。その利己的行動をだれも止められなかった。  事件の主な舞台となった浅井学園大は「北翔大」に改称して再出発している。学校法人の責任者に実刑判決が下ったのは極めて異例だ。こうしたことが二度とあってはならない。  事件は大きく三つからなる。  まず、大学校舎の外壁工事で補強材を予定の十分の一しか使わなかったのに、予定通り実施したと偽って国の補助金を受け取り、被告の自宅の改修費などに充てた。背任と補助金適正化法違反の罪に問われた。  次に学園経費から前妻らの車のリース代を出した。さらに内縁の妻を学園関連会社が雇用したように見せて給与を支出した。これらは業務上横領罪にあたるとされた。  公判で浅井被告は、経費流用の実行役となった学園の元参与と元管財課長、建設会社社長との共謀を否定し、無罪を主張した。  実行役の三人はすでに執行猶予つき有罪判決が確定している。  判決は被告の指示や共謀、故意を認めた。学園の経営基盤を損ない、社会の信頼を揺るがした点も重視した。複数の教育機関を運営する学校法人理事長の多大な権限を悪用したことから、他の共犯者より「刑事責任は格段に重い」と判断したのは妥当だ。  関連会社でカラ雇用したとされ、業務上横領罪に問われた内縁の妻自身については、犯罪意図を知るのは困難だったとして無罪とした。  被告は隠ぺい工作もしていた。大学の外壁が、手抜き工事で耐震補強には全く効果がないものになった一方で、自宅の改修内容は極めてぜいたくだった。被告は学園側への被害回復も一切していない。こうした状況の悪質さも判決は考慮したのだろう。  重要ポストを親族やイエスマンで固めると、トップの暴走を止められないという、不祥事を起こした同族企業に通じる教訓もうかがえる。  判決を機に、理事会などのチェック機能を再確認してほしい。  浅井被告は九月の最終意見陳述で「学生や保護者らにご迷惑をかけたことは反省したい」と述べた。  学生には何の罪もない。学業やスポーツ、社会活動を温かく見守りたい。

2007年12月11日火曜日

自然を表現、輝く市電 札市大生が電飾

札幌市立大の学生が発光ダイオード(LED)で電飾した市電が八日、登場した。若い感性を生かした「イルミネーション電車」は十日から運行、冬の札幌の街を彩る。  市や市電沿線の市民団体などでつくる「路面電車沿線活性化協議会」が企画した。デザインは同大空間デザインコースの山田良講師の研究室が担当。約百三十万円の装飾代は沿線の金融機関十六社や市が負担した。  車体のテーマは「藻岩山の自然」。五人の学生たちは、中央区の電車事業所で、同協議会の会員約十人と一緒に、LEDが詰まったチューブで作ったシラカバや雪の結晶などの電飾を取り付けた。  車内の天井や壁面には藻岩山に多く生息するエゾサンショウウオをモチーフにした絵を張った。  参加した図司早夕里(ずしさゆり)さん(20)は「市電を利用した人に、自然豊かな藻岩山を後世に引き継ぎたいと思ってもらえれば」と話した。  電飾市電は十日から一月十四日まで、西四丁目-すすきの間を一日七便程度走る。運行時刻などの問い合わせは市電車事業所(電)551・3944へ。

2007年12月10日月曜日

清水が3年ぶり5度目優勝/Sスケート

<スピードスケート:浅間選抜>◇2日目◇8日◇長野・松本市浅間温泉国際スケートセンター◇男子500メートル 男子500メートルで清水宏保(33=NEC-白樺学園高)が3年ぶり5度目の優勝を飾った。「リンクレコード(35秒37)に近づけたかったがミスもあった。ただ、スタートについては手応えを感じている」。真駒内選抜500、1000メートルから3連勝も世界舞台復帰へ、油断はない。「コーナーは真駒内より良かったが、W杯後半戦に向けて厳しいのは間違いない」。代表入りへ勝負のかかる全日本スプリント(22日開幕、釧路)に向けて気持ちを引き締めた。

2007年12月9日日曜日

公明・丸谷衆院議員引退、後継は稲津道議

公明党の丸谷佳織衆院議員(42)=比例代表北海道ブロック=は8日、札幌市内で記者会見し、今期限りで政界を引退することを表明した。後継候補には同党道本部代表の稲津久道議(49)が内定した。 引退の理由について丸谷氏は「政治の世界で、庶民感覚を失わずに頑張っていける目安は10年という基準が自分の中にあった。やり切ったという思いが強い」と話した。 丸谷氏は1996年に初当選し、現在4期目。外務政務官などを歴任した。

2007年12月8日土曜日

ダルの年俸推移は?/日本ハム記録室

◆日本ハム・ダルビッシュの年俸 プロ1年目は1500万円。5勝を挙げて臨んだ2年目の契約では倍増の3000万円、高卒ルーキーとしては、球団史上最高のアップ額に一発サインした。球団最多タイの12勝を挙げエースに成長した昨年オフには初めて代理人を立てての交渉に臨み、越年しての3回目で2・4倍増となる7200万円で更改した。(金額はいずれも推定)

2007年12月7日金曜日

聴覚障害の手帳返還 芦別の女性、問題発覚後

【芦別】聴覚障害等級二級の身体障害者手帳を所持していた芦別市内の五十代の女性が、手帳を芦別市役所に返還していたことが、六日分かった。聴覚障害の身体障害者手帳申請をめぐっては、札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(72)の診断書・意見書に虚偽記載の疑いが浮上し、芦別市内では十数人が手帳の交付を保留されていることも明らかになっている。  芦別市福祉課などによると、女性は四日に手帳を返還した。女性は約二年前に手帳を取得したといい、返還の理由を「友人から漢方薬を紹介してもらい、それを飲んだら該当しなくなった(障害が軽くなった)」と説明したという。  同課によると、返還と今回の問題の関係は不明。同課は「聴覚障害者の手帳返還は、少なくともこの数年は例がない」としている。  空知保健福祉事務所によると、同市内の聴覚障害の身障者手帳交付者数は今年三月三十日現在、四百十九人。このうち障害等級二級は二百六十九人に上り、聴覚障害者全体の64%を占める。これは、全道の二級取得者の比率26%を大きく上回っている。  聴覚障害の障害等級二級は、両耳全聾(ろう)の最重度の障害。年間七十九万二千百円の障害基礎年金の受給資格が生じ、所得税や住民税などの減免措置もある。(北海道新聞 引用)

2007年12月5日水曜日

阿寒湖の展示マリモ越冬のため引っ越し

阿寒湖(釧路市)のチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターで展示されている国の特別天然記念物マリモが4日、越冬準備のため、センターの水槽から湖底に移された。 阿寒湖は12月下旬から湖面が凍結し、チュウルイ島行きの遊覧船も運休する。展示センターも閉鎖するため、例年、マリモを湖底に「引っ越し」させている。 4日は快晴。寒風が吹く中、遊覧船を運航する阿寒観光汽船の作業員がかごに入れた直径5-15センチのマリモ114個をモーターボートで運び、水深約4メートルの湖底に沈めた。 マリモは来年4月下旬引き揚げられ、再び展示センターで観光客に公開される。(日刊スポーツ 北海道版 引用)

2007年12月4日火曜日

11月道内倒産 負債351億円 今年最大に

東京商工リサーチ北海道支社は三日、十一月の道内企業倒産(負債額一千万円以上、私的整理含む)の結果を発表した。件数は前年比6・4%増の五十件だったものの、負債総額百億円を超える倒産が二件あったため、負債総額は同187・3%増の三百五十一億四千二百万円となり、今年最大を記録した。  十億円以上の大型倒産は四件。このうちクレジットカード業のハコセン(函館市、負債総額百四十四億円)と、ゴルフ場経営の札幌ワシントンクラブ(空知管内栗山町、同百二十九億円)は負債総額で今年の上位一、二位に位置づけられた。  業種別には建設業十八件、卸売業十二件、サービス業六件の順。同支社は「改正建築基準法の施行や原油価格の高騰もあり、中小企業の業績好転の材料は見当たらない」としており、倒産件数は緩やかに増加していくとみている。 (北海道新聞 引用)

2007年12月3日月曜日

南極最高峰挑戦「必ず成功する」 札幌の登山家栗城さん

世界七大陸最高峰の単独無酸素登頂に挑戦している札幌の登山家栗城史多(のぶかず)さん(25)が六大陸目となる南極のビンソンマシフ(四、八九七メートル)登頂に向けての出発を前に一日、札幌市中央区の紀伊国屋書店札幌本店で記者会見した。  栗城さんがビンソンマシフの登頂に挑むのは二回目。昨年一月、米国の民間団体の国際公募隊に参加して、登頂を目指したが、悪天候が続き標高三、二〇〇メートル地点で断念した。  再挑戦となる今回は十日に日本を出発。計画では十五日に南極入りし、来年一月一日の登頂を予定する。  山頂まで一週間ほどかかる通常のルートではなく、標高差千メートルの氷壁をスキーをかついで登り、山頂から一気にスキーでベースキャンプまで戻る。  ほかの大陸の最高峰と比べ、標高こそ低いが、南極は気温が氷点下四○度まで下がり、強風が吹きすさぶ。記者会見で、栗城さんは「自分の中では思い入れの強い山。必ず登頂に成功し、無事に帰ってきます」と決意を述べた。