2008年3月25日火曜日

アインが物販部門強化 アインズ&トルペの全店改装が終了

調剤薬局最大手のアインファーマシーズ(札幌)が、事業の「第二の柱」に据えるドラッグストアなど物販部門を強化している。全国で十五店舗展開する都市型ドラッグストア「アインズ&トルペ」の全店改装に伴い、医薬品と化粧品への特化を進めて利益率を大幅に改善。化粧品専門店「トルペ」と合わせて年間十店舗以上を新規出店し、三年後には売上高倍増の三百億円を目指す。
 「アインズ&トルペ」は二〇〇六年四月のカテプリ新さっぽろ店(札幌市厚別区)を皮切りにリニューアルに着手。三月中旬には琴似店(同西区)が新装開店し、二番街店(同中央区)を除く全店の改装が完了した。
 改装に合わせ、集客用で利幅の薄い特売品を撤去する一方、利益率の高い一般化粧品を拡充。カウンセリングコーナーを設け「美容と健康への特化」(大谷喜一社長)を進めたほか、計画していたCFSコーポレーションとの経営統合準備で過剰在庫を整理し、この二年間で粗利益率を7ポイント増の34%まで改善した。
 昨年九月から化粧品に特化して店舗面積を圧縮し、出店を容易にした新業態「トルペ」も展開。ドラッグストア「アインズ」などを含め物販店舗は四十五店あるが、今後は「アインズ&トルペ」と「トルペ」に力点を置き、両業態を少なくとも年間五店舗ずつ新規出店して三年後には三十店舗超を上積みする方針だ。
 主力の調剤薬局部門も新規出店や同業他社の合併・買収(M&A)を進め、三年後には売上高を五百億円増の千五百億円に伸ばす考え。大谷社長は「両部門合わせて売上高千八百億円を目指したい」としている。

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